
退職エントリから考える 大学が書く理由
「退職します。」
3月末界隈になると、このnoteでもブログやSNSで増える退職報告の記事。
いわゆる退職エントリ。
ベンチャー会社を退職する人が書くことが多いです。退職エントリを書く理由は、感謝の気持ちを伝えるため、次のステップに進むための決意表明、ポートフォリオの一部として活用するためなどがあります。退職エントリは、自己成長やキャリアアップにつながる重要なポートフォリオであり、自分自身のキャリアパスを整理し、今後の方向性を考えるきっかけにもなります。
それでは、大学はどうでしょうか?
「先生いなくなってしまったんですか?」でふと気づいた
長年勤めあげた教授が「記念講演」という形で最終講演を行うことはよく目にしますが、ほとんどの学校が教職員だけで学生は知らずにひっそりと退職いなくなる場合が多いようです。
その際に在学生から言われることは
「えっ、○○先生、居なくなってしまったんですか?」
これショックですね、3月まで教えてもらっていた先生が急に新年度からいなくなってしまうこと、また卒業生からもよく言われました。大学って、学生に対して「お知らせなしで、さようなら」結構冷たいです。
大学にとって、長くも短くも教育に貢献していただいた先生が、ひっそりと退職してしまうことが本当にいいのかを考えて、3年前から退職する教員・職員リストをHPに掲載しています。
言われたくない教員や職員もいるかもしませんが、嬉しい効果もあります。
最後に先生に会いにきました。花で囲まれる最終日
先日、長年戸板女子短期大学で勤め上げ、様々なイベントやオープンキャンパスでも貢献した先生が、3月末で退職し他の大学に転職されるとのことで、最終日にお会いしました。
その先生の元に、1日だけで研究室に何名も卒業生が会社を休んできてくれて、お礼を言いにきてくれたそうです。
リリースを掲載しなければ、知ることのできなかった出会い。転籍をしたら2度と会うこともなかったかもしれません。
掲載から2週間経った今でも 戸板女子短期大学の中では第3位の閲覧数になっています。

大学の教育現場の冷たさ、そっけなさ
大学にいると、大学職員でいると、教育の冷たさ、そっけなさに出会うことがあります。教育は熱く、作業は事務的にの部分が多々あります。それは、小学生、中学生、高校でも然り。
人によっては「そんな告知めんどうくさい。別にしなくていいお知らせ」と感じていることもあるでしょう。
仲間です。今までの、これからの
細部に関して、冷たさをなくし、対する感情で生きる”学生”の感じることをもう少し、熱を持てば組織はもう少し変わるのに、惜しいと感じることもあります。その点、社会で人の感情をビジネスにしている企業、とくにベンチャーは”感情”を上手く”昇華”しているように感じます。
関係性が良ければ会社を辞めた後も引き続きコンタクトをとることも、未来につながる別れもたくさんあります。
イソップ童話の「酸っぱい葡萄」でないありかたになりたいものです。
最後までご覧くださり有難うございます。これまで20年間、コンビニやヘルスケアベンチャー企業でマーケティングやブランディングに携わってきた澁谷の経歴やストーリーはこちらをご覧ください。