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こどもの自殺対策に関するモヤモヤ

 こども家庭庁が、こどもの自殺対策として、有識者のヒアリングをしました。


こどもの自殺対策、予算化へ 関係省庁連絡会議

https://www.kyoiku-press.com/post-257763/


 いつも思うことですが、希死念慮を持つ子ども、自殺未遂をした子ども、実際に自殺した子ども…。

 これらは重なるところがありながらも、行動としては別だったりする。それなのに、自殺した子どもを分析している研究者なり、有識者なりは、自殺対策のヒアリングに呼ばれることはなく、あったとしても、希死念慮や自殺未遂のことを語る。たしかに、実際に自殺した子どものことはデータにしにくさがる。希死念慮を持ったり、自殺未遂をしたりした子どものことはデータにしやすい。なんかしっくりこないよなあ、と、モヤモヤする。

 たとえば、いじめの直接な影響が大きい自殺と、いじめの後遺症によってなされる自殺と、教師の不適切指導やいじめによる自殺と、家庭の虐待が長引いての自殺と、宗教2世の自殺、個別に見た時には、思考や行動パターンが違う。でも、有識者ヒアリングって、一般論で語ることが多くなるので、個別問題が見えにくい。

 大学院生のときに指導教官には「標準化したり、平均化するのは悪いことではないが、あなたが考えたい子どもは、どこにいるのか?を意識しなさい。あなたが考えたい子どもは、平均なのか?」と言われことを思い出した。

*関連リンク

こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議

第二回配布資料


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