渋井哲也(フリーランスのライター)

フリーライター。生きづらさ、自殺、虐待、震災を取材。取材受付中(.https://twitter.com/shibutetu )。 文春オンライン、現代ビジネス、週刊女性prime、弁護士ドットコム、弁護士JPなどで書いています。

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いじめに関しての担任の指導は「非違行為に当たらない」。茨城県取手市女子中学生自殺に関連しての懲戒処分は取り消し 東京高裁

the letterで配信しました。 茨城県取手市のいじめ自殺事件で、担任だった女性教諭が懲戒処分を受けました。その女性教諭が、茨城県を相手取り、処分の取り消しを求めた訴訟で、東京高裁は処分取り消しを命じました。この判決では、それだけでなく、いじめと自殺の関係を否定しています。茨城県側が、十分な証拠を提出しなかったことが大きいと思われます。  2015年11月に茨城県取手市の市立中3年の女子生徒が自殺した。茨城県は知事部局の下で設置した調査委員会は、いじめとの因果関係を認

    • 「継続的、組織的、常習的に行われていた」2被告とも執行猶予つき有罪判決 海外への売春あっせんによる職業安定法違反事件

       海外で売春をさせるために日本人女性をあっせんしていたとして、警視庁が男たちを逮捕していた事件の判決公判が9月5日、東京地裁(友重雅裕裁判長)であった。友重裁判長は、東京都府中市の会社役員大原洋介被告(44)、自営業の田中康博被告(63)に対し、懲役2年、執行猶予4年の判決を下した。  同時に起訴された東京都品川区の会社役員、臼井良夫被告(54)は公判が分離されているため、審議が続いている。  判決などによると、大原、田中の両被告は、不特定多数の男性客を相手に売春する女性

      • 「なんで邪魔するんだよ!」入念な死の計画をしていた少年。記者に通報され怒り 8月にネット心中にした少年の背景①

        「相手と約束」があれば・・・ <一緒に死ねる人いませんか?連絡ください>  中国地方に住む高校生、義紀は2003年5月ごろから、複数の「自殺系サイト」の掲示板で、心中相手を呼びかけていた。その時に、切迫した「死」への願望があったわけではないという。以前から「死にたい」と思う気持ちはあったものの、「今すぐに」とまでは思っていなかった、とのことだ。しかし、「相手と約束」があれば、自殺ができるとも考えていた。  そのため、心中相手募集に、何度か応じたことがあった。しかし、返信が

        • 押し入れに入れたり、バンダナで目隠しをしたり…複数の園児に対する不同意性交をしていた元保育士。「幼い女の子も性の対象でした」

           勤務先の認可保育園で複数の女児にわいせつな行為をし、その様子を撮影などしたとして、元保育士の長田凪巧(おさだ・なぐみ)被告の裁判が東京地裁(室橋秀紀裁判長)で始まっている。これまでの報道によると、複数の女児が被害にあい、被告のスマホやパソコンから、女児に関するわいせつな動画や静止画が500点以上、見つかっている、という。多くの人が関心を寄せ、連日、多くの傍聴人が並んでいる。筆者が傍聴できたのは第2回(7月2日)と第3回(7月26日)の公判だ。 押し入れに入れ、バンダナで目

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        • 生きづらさオンライン〜てっちゃんのお元気でクリニック
          2本
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        • 子どもの自殺関連
          18本
        • ネット犯罪・自殺に関する考察
          4本
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        • 令和ネット犯罪
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          被告の果たした役割は求人サイト作成!〜海外への売春斡旋による職業安定法違反事件〜

          海外で売春をさせるために日本人女性をあっせんしていたとして、警視庁が男たちを逮捕していた事件の公判が東京地裁(友重雅裕裁判長)で7月18日、被告人質問があった。東京都府中市の、会社役員大原洋介被告(44)、自営業の田中康博被告(63)の2人が証言。ともに起訴事実は争っていない。検察は懲役2年を求刑した。 今回の配信では田中被告のやりとりを取り上げる。 起訴状や冒頭陳述によると、臼井良夫被告(54)=公判を分離して審議=はオーストラリアの売春店の店長もしていた。臼井被告は専

          ¥300

          被告の果たした役割は求人サイト作成!〜海外への売春斡旋による職業安定法違反事件〜

          ¥300

          横浜・女子中学生のいじめ自殺報告書。代理人弁護士に聞く…

           2020年3月、横浜市の中学校に通っていた女子生徒が自殺した。第三者委員会は、いじめを認定し、自殺との事実的因果関係を認めた。しかし、学校が、女子生徒の自殺後に行った「基本調査」からは「いじめ」の文言が削除されていた。いじめを隠蔽したとの批判も相次いだ。そこで、代理人弁護士にインタビューを試みた。 2020年3月、横浜市の中学校に通っていた女子生徒が自殺した。市の第三者委員会は、「行為者の行為そのものの性質から、一般的に考えて心身の苦痛を感じる程度の行為」などとして、女子

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          トー横キッズだった少年の今〜歌舞伎町にほとんど顔を見せないというが、何をしているのか?

           新宿・歌舞伎町には毎日、子どもや若者が集まっている。その一角である「シネシティ広場」は、「トー横」と呼ばれており、集まった子どもたちは「トー横キッズ」と言われている。居場所なき人たちの憧れの場所にもなっているが、犯罪やトラブルに巻き込まれることもある。そんなトー横から“卒業した”とも言える男性に話を聞いた。  東洋一の歓楽街と呼ばれている新宿・歌舞伎町。その中に「シネシティ広場」(広場)があり、最近、「トー横」と呼ばれている。「TOHOシネマズ新宿」の横、の意味だ。もとも

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          新しい視点はあったのか? 「こどもの自殺の多角的な要因分析に関する調査研究報告書」を読んで(2)

          「こどもの自殺の多角的な要因分析に関する調査研究報告書」を読んで(2) 前回は、要因分析の前提となる資料について主に言及した。今回は、内容面について述べたい。  今回の調査研究は、こどもの自殺であるが、ここでいうこどもは「こども基本法」に従う「こども」ではない。道府県が試験的に行っている「CDR」の資料収集ができなかったために、文科省の「子供の自殺が起きたときの背景調査の指針」(改訂版)にもとづく基本調査をベースにしている。つまりは、学齢期の児童生徒の自殺が対象になっている

          新しい視点はあったのか? 「こどもの自殺の多角的な要因分析に関する調査研究報告書」を読んで(2)

          既存資料から読み解くには限界!! 「こどもの自殺の多角的な要因分析に関する調査研究報告書」を読んで(1)

           こども家庭庁の委託事業「こどもの自殺の多角的な要因分析に関する調査研究報告書」が公表されました。これは「こどもの自殺対策緊急強化プラン」にある「要因分析」という政策を、一般社団法人「いのち支える自殺対策推進センター」(JSCP)が受託したものです。  まず、全体として、JSCPが収集した資料は、(1)警察庁の自殺統計、(2)消防庁の救急搬送データ、(3)学校や教育委員会、地方公共団体等が保有する自殺に関する統計及び関連資料ーだ。ただし、今回の調査研究では、(3)を主に使用

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          50回以上したけれど、今回が痴漢の初犯----不同意性交等罪裁判の傍聴

           3月18日。東京地裁。  この日のお目当ての学校関連裁判を傍聴したあと、別の裁判を傍聴した。  不同意性交等罪。  裁判長:香川徹也。  被告人:峯岸和広。 冒頭陳述  2023年9月22日午前7時27分から33分の間に、京成線の青砥駅から押上駅の間で、15歳の女性のおしりをさわり、同意がないのに、下着の中に手を入れ、性器を触った。  被告人は令和4年ごろからストレスを解消するため、週1回ほど、痴漢行為を繰り返してきた。犯行の日、駅で痴漢の対象を物色していた。その中でお

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          【文春オンライン】地震の避難所にラブホテルはダメ? 金沢市にある「月世界」の社長が嘆く“申し込んだのに避難者が来ない”問題 「県が除外している」と回答も…

          ラブホテルは、震災時の2次避難所として認められないのだろうか?  1月1日に起きた能登半島地震で、石川県はホテルや旅館などの宿泊施設に対して、2次避難所として避難者の受け入れが可能かどうかを呼びかけた。過去には千葉県柏市で、大地震が起きたときの避難所としてラブホテルを含めた宿泊施設と協力協定を結んだケースがあったが、石川県の対応は事実上「ラブホテルは避難所に含めない」というものだった。 https://bunshun.jp/articles/-/68907

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           無策が続いた、子ども・若者の自殺対策〜自傷的死亡についても眼を向けるべき〜

          この記事はメンバーシップに加入すると読めます

           無策が続いた、子ども・若者の自殺対策〜自傷的死亡についても眼を向けるべき〜

          【文春オンライン】女子生徒を竹刀で強打、体当たりで押し倒す…福岡の高1女子を自殺まで追い詰めた“暴力顧問”の異様な指導「貴様、やる気あんのか?」

          2020年8月、福岡県にある私立博多高校の1年生だった女子生徒、侑夏さん(ゆうな、姓は非公表)が自殺した。剣道部に所属する15歳だった。侑夏さんの母親は昨年末、日体大での「学校・部活動における重大事件・事故から学ぶ研修会」で、大学生らを前に「剣道の指導者として不適切な指導をすべきではない。剣道の理念である人間関係をもとに指導してほしい」などと話をした。 続きは

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          「第2期横浜市自殺対策計画(素案)」に関するパブリックコメント

          横浜市は、「第2期横浜市自殺対策計画(素案)」に関するパブリックコメントを募集していました。そのため、以下の内容を送りました。 1  「こども・若者の自殺対策の強化」の中身の見直し  1)「こども・若者の自殺対策部会」(仮)を設置すべき  P12には、「自殺者の年齢構成」が掲載されている。横浜市は20歳未満と20代の自殺者が全国平均よりも多くなっている。ならば、20歳未満と20代の者への対策が充実させるべきだが、特化した記述はない。そのため、20歳未満と20代の者を対象

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          こども大綱中間整理へのパブリックコメントを送りました。

           こども基本法にもとづいて、こども大綱が作られようとしています。現在は10月22日までパブリックコメントを募集しています。意見はここで受け付けています。期間中は何度も意見を送ることができます。私もパブリックコメントを送りました、22日までですので、また送るかもしれません。ただ、一回の送信で一つの意見なので、分けて送るのが大変でした。 第1 現状で記述されている問題について Ⅰ 「こども・若者の自殺対策」について 1 独立した項目にすべき 第3「こども施策に関する重要事項」

          こども大綱中間整理へのパブリックコメントを送りました。