ヴァンパイアから街を守る!少年たちの成長物語「ヴァンパイアvsザ•ブロンクス」【ホラー映画を毎日観る人】(386日目)
「ヴァンパイアvsザ•ブロンクス」(2020)
オズマニー•ロドリゲス監督
◆あらすじ
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とある田舎町のブロンクス。そこへ突如やって来たムルナウ不動産は次々と店舗を買収し、ブロンクスは高級化が進んで行く。ブロンクスを愛し、今の現状に疑問を感じているミゲルは悪友のボビーやルイスと共にブロックパーティを開催して街が変わることを止めようとしていた。ある日ミゲルは街の不良がヴァンパイアに襲われるところを目撃してしまう。ヴァンパイアたちはムルナウ不動産のフランクを利用してブロンクスの街の人々の命を吸い尽くそうと計画していた。ミゲルたちは愛する街を、そして大切な人たちを守るべくヴァンパイアたちと戦うことを決意する。
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Netflixオリジナル作品です。
勇気を出してヴァンパイアと戦う子どもたちの成長物語でコメディ要素も多くとても見やすく面白かったです。
そもそも
悪ガキたちが街を守るためにヴァンパイアと戦う
という設定が好き過ぎるのでかなり贔屓目に見てしまった部分もありますが個人的にかなり好みの作品でした。
ヴァンパイアの設定は
•木の杭、十字架、聖水、ニンニクなどが弱点
•日光を嫌い、夜しか活動できない
•カメラや鏡には映らない
など古典的ではありますが、子供でも知っている知識でちゃんと倒せるのは世界観にも合っていて良かったです。
ヴァンパイアはボスのビビアン以外がかなり呆気なくやられてしまい多少物足りなさを感じました。大人相手にあれだけ無双していたヴァンパイアが子どもたちに瞬殺されてしまうのは流石に勿体ないというか、後半の戦いのシーンにもう少し時間を割いてハラハラドキドキさせて欲しかったなとも思いました。
ヴァンパイアを増やす粉を巡る鍵の奪い合いも中盤から引っ張っていた割には弱かったです。
あと「ブロックパーティ」というワードが頻繁に出てくるんですけど日本だと中々に馴染みのないワードなのでそこだけ気になりました。
なんとなく「結束を固めるために皆で集まって行う楽しいパーティ」なんだろうなと思いながら見ており、分からなくてもそんなに支障はありません。ですがほんの少しでも注釈みたいなのがあればありがたかったかなと思いました。
◆ちなみにブロックパーティとは
一つの街区の住民たちが大切な行事を行うために集まる大きなお祝い、お祭り。音楽を演奏したり、踊ったりと盛大なものになる。1970年代のアメリカで人気が高まり定着したそうです。
メインの子どもたち三人のバランスがとても良くて
薬物の売人グループの末端だったボビーがヴァンパイアたちの言いなりになっているフランクに対して「分かるよ、同等じゃない」、「末っ子になって永遠にこき使われる」等
自身の置かれている立場と重ねながら説得するシーンは非常に胸を打ちます。
最初は子どもたちの言うことを信じていなかった大人たちが街を守るために立ち上がるシーンは定番ですけどやっぱり好きです。
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