最後の最後でクソキモあたおか展開をぶち込む!極上の不条理ホラー「NOCEBO/ノセボ」現在上映中【ホラー映画を毎日観るナレーター】(397日目)
「NOCEBO/ノセボ」(2022)
ロルカン・フィネガン監督
◆あらすじ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ファッションデザイナーとして活躍するクリスティーンはある日、仕事中に大量のダニに寄生された野犬の幻影に襲われる。それから8ヶ月、クリスティーンは原因不明の記憶障害や幻覚などに悩まされ続ける。そんな彼女の元へ雇った覚えのないフィリピン人の乳母•ダイアナが訪ねてくる。最初は怪しんだものの、ダイアナの民間療法によりクリスティーンの体調は快方へ向かう。それからというもの彼女はダイアナの民間療法にのめり込んでいくが、それは一家を襲う呪いの始まりだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
公式サイト↓
不条理過ぎる展開の衝撃作「ビバリウム」のロルカン・フィネガン監督の最新作で、日本では2023年末から公開されています。
この監督の作品は過剰な演出や余計な味付け等は一切せず、“不条理な不気味と恐怖”で勝負してくるので本当に大好きです。
作品からは不穏な空気が常に漂っているため、我々視聴者は「いつ怖いのが来るんだ?」と身構え、画面から目を離せなくなります。
ちなみに“ノセボ”とはラテン語で「害する」という意味で、プラセボとは反対の現象です。薬や治療に対するネガティブな考えや不安が実際に体調や症状の悪化を引き起こすことを言います。
「ビバリウム」はこれでもかというほどのあたおか(頭おかしい)展開を放り込んどいて、それを回収もせずに終わらせます。「結局どういうことだったの?」という賛否が分かれる終わり方がとても好みだったので正直なことを言うと今作にもそれくらいの“不条理”や“あたおか”を期待していました。
今作はクリスティーンが精神的に苦しむ理由やダイアナの動機などもしっかり描いているため、良い意味でも悪い意味でも分かりやすかったです。そういった物語に重要な情報は小出しにしていくのでダレることもなく、ずっと面白いんですけど“ちゃんとし過ぎている”ように感じました。
しかし!
最後の最後でクソキモあたおか展開をぶち込んでくれます!
もう鳥肌もんでした。最高の極みです。
虫やらブツブツの集合体とか嫌なものがたくさん出てきます。是非とも映画館の大きなスクリーンで見てください。
今作の「NOCEBO/ノセボ」がハマった人は更にあたおかの「ビバリウム」を視聴するというのも良いかもしれません。
☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。
渋谷裕輝 公式HP↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?