サム・ライミ監督に届け!ノンストップでナンセンスでハートフルなバイオレンスホラー「悪魔がはらわたでいけにえで私」現在上映中【ホラー映画を毎日観るナレーター】(446日目)
「悪魔がはらわたでいけにえで私」(2024)
宇賀那健一監督
◆あらすじ
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ハルカ、ナナ、タカノリは、突然連絡が取れなくなったバンドメンバーのソウタの家を訪ねる。ソウタの家は窓ガラス一面に新聞紙が貼られており、彼の様子もどこかおかしい。不思議な力に導かれたナナが部屋の奥に貼られている不気味なお札を剥がすと、別の世界への扉が開かれてしまう。数カ月後、音楽プロデューサーのコウスケが目を覚ますと、彼は見覚えのないバーの店内に縛られていた。近くには見知らぬ男レンが横たわっており、コウスケは必死に彼に呼びかけるが……。(公式より引用)
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公式サイト↓
ノンストップでナンセンスでハートフルでバイオレンスでコメディ、なのにホラー
という
とにかく面白いものを足し続けてグツグツ煮込んだらこの怪作が生まれるのかもしれません。
雷に打たれたかのような衝撃が未だに残っており、やっぱり映画っていいなと改めて思わせてくれる本当に素晴らしい作品でした。
序盤は“悪魔に取り憑かれた人間が暴れ回る”や“血飛沫や嘔吐の大盤振る舞い”などサム・ライミ監督の「死霊のはらわた」のオマージュなのか、非常にリスペクトを感じました。
しかしそこからは
宇賀那監督の引き算という概念をすっ飛ばした足し算に次ぐ足し算の息つく暇もない怒涛の展開が繰り広げられます。
緑色のドロドロも血飛沫もとにかくまき散らす!
口からは生きたゴキブリも出しちゃえ!
取り憑かれた人間同士、悪魔語で楽しく会話!
飛び出た腸で大縄跳び!
いったいどんな人生を送ったらこんなことを思いつくのでしょうか。
そしてそんなカオスな世界観や展開に説明なんて不要ですし、ツッコミを入れるのは野暮というものです。その代わりに、音楽プロデューサー尾崎役の野村啓介さんの表情と目が全てを物語ってくれています。
あとパンフレットのデザインがとにかくセンス抜群です。↓
「こんな映画見たことない!」という言葉はこの作品のためにあるのかもしれません。
鬼才•宇賀那健一監督の次回作を心待ちにしております。
☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。
渋谷裕輝 公式HP↓