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ハズレ無しの人怖オムニバス「ヒトコワ3 -ほんとに怖いのは人間-」【ホラー映画を毎日観る人】(363日目)

「ヒトコワ3 -ほんとに怖いのは人間-」(2013)
児玉和土監督

「ヒトコワ -ほんとに怖いのは人間-」シリーズ
第三弾です。

この3作目だけ役者のレベルが非常に高く、今や売れに売れている森川葵さんも出演されています。

前作までと同様にヒトコワにまつわるエピソードをオムニバス形式でお送りしています。
内容はシンプルながら今までよりも格段に面白くなっており、普通にどの話もしっかり楽しめるし怖かったです。

1.落としもの

割の良いバイトを探しているエリとユキ。ある日、財布を拾ったエリはそれをネコババしようとするが中には金銭と共に大量の血のついた爪や殺害された人の写真が入っていた。最近この近所で連続殺人事件が起きていることを思い出したエリは突如、怪しい男に追いかけられる。なんとか逃げ切ったエリはたまたま居合わせた警官に助けを求める。

似たような話を何度かネットなどで見たことがあるのでオチは読めてしまいましたが主人公エリ役の森川葵さんを筆頭にキャストに華があり面白かったです。
第二弾の「自転車をとめないでください」の内容が少し関わっているのも良かったです。

2.見られてはいけない

友人とルームシェアをしている栄子は自宅マンションの前で怪しい女性と毎日のように遭遇する。マンション前の電信柱には日に日に謎のマークが増え、奇妙に思い調べてみるとそれは路呪殺法という呪いの一種だった。

これは中々に怖かったです。
結局ヒトコワってこういうことだよなと納得させられるお話です。栄子役の方が非常に美しかったです。

3.ずっと一緒に

恋人であるコウタロウに別れを告げるハルカ。しかしコウタロウにはまだ未練があるようだった。翌日、ハルカが帰宅するとコウタロウがさも当たり前かのようにキッチンで料理をしていた。流石に恐怖を感じたハルカが二度と来ないでと告げるとコウタロウは逆上し、持っていた包丁で自分の手を突き刺しそのまま出ていく。ハルカは念の為に自宅の鍵を換えたものの、翌日帰宅すると窓が開いていた。

少しオチが分かりづらかったんですけどこれも面白かったです。メインの二人の演技が上手く、手を刺した時の傷や血がとてもリアルで好印象でした。首吊り自殺の引きの画も非常に怖く、最後まで楽しめました。

4.赤い服を着た女の子

運転中の女性が山道で赤い服を着た少女を発見する。降りて声を掛けるも少女は手招きをするだけで、近づくと山の中に入って見えなくなってしまった。仕方なく帰路につき、ガソリンスタンドに立ち寄るが店員は見た目も怖く無愛想だったのでさっさと会計を済ませて立ち去ろうとする。しかし「これは偽札だ」などと難癖をつけられ無理やり車から降ろされた女性は店内へ連れ込まれてしまう。

アメリカかどこかの都市伝説という怪談みたいなものを上手いことアレンジしており、オチは読めてしまいますが終わり方も嫌な感じで面白かったです。
強面の店員さん役の演技がめちゃくちゃ上手かったです。

5.ダイエット

仲良くランチをしていたマミとリサだったが、マミの何気ない一言で自分の体型を気にするようになったリサは過剰なまでのダイエットを試みる。リサの自宅を尋ねるとリサは髪もボサボサ、顔色も悪く、ついには倒れてしまう。マミは自身の不用意な発言を謝罪してリサとのわだかまりもなくなる。何か食べた方が良いと思い、マミは2人分のカップ麺を用意する。久しぶりのまともな食事に笑顔を見せるリサだったが突如吐き出してしまう。

非常に不快な終わり方でとても良かったです。話が二転三転するのでオチが読めず面白かったです。

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