お友達は残虐宇宙人!新感覚!不条理グロSF「サイコ・ゴアマン」【ホラー映画を毎日観る人】(392日目)
「サイコ・ゴアマン」(2020)
スティーヴン・コスタンスキ監督
◆あらすじ
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ある日、庭で遊んでいたミミとルークは銀河でその名を轟かせた残虐宇宙人の封印を解いてしまう。怒りと憎しみの感情しか持たず、無敵の力を誇る残虐宇宙人により地球は滅亡の危機を迎える。しかしミミが庭で偶然掘り当てた宝石の力によって残虐宇宙人はミミに絶対服従せざるを得なくなる。ミミによってサイコ・ゴアマンと名付けられた彼は子どもたちの遊びに付き合わされることに。一方、そのころ銀河系のテンプル騎士団の面々は残虐宇宙人の復活を知り、サイコ・ゴアマン抹殺のため地球に刺客を送る。
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誰もツッコミを入れないボボボーボ・ボーボボのようなあまりの不条理さに笑ってしまいました。
めちゃくちゃ面白かったです!
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そんな不条理SFなのにサイコ・ゴアマンのバックボーンはアホみたいにしっかりしているし、グロ描写の完成度も高いし、宇宙人のデザインはオリジナリティに溢れていて魅力的だし、物語の起承転結もしっかりしているしでちゃんとしているところはちゃんとしています。
フザケているし、遊び心も入っているのに作品として成立しているので文句のつけようがありません。
そして実質的な主人公のミミのその圧倒的な存在感はサイコ・ゴアマンに引けを取りません。
とにかく活発で勝気で自己中で自尊心の塊です。ここまでくると嫌われそうですけど8歳の可愛らしい女の子なので許されます。このミミの傍若無人っぷりでストーリーを引っ張り、周りを巻き込むオリジナルゲームは後半の展開に効いてきます。
それとは対照的に兄のルークは気が弱く優柔不断なのが兄妹で対比になっていてとてもバランスが良いし、見やすいです。
ミミたちの友人であるアラスターはミミの命令によるサイコ・ゴアマンのビームでこの姿に変えられました。この姿に対して誰もツッコミを入れないし、アラスター自身も普通に日常生活を送ります。こういう不条理な展開ってハマらない人には絶対ハマらないんですけどおバカ映画が好きな人なら思わずニヤついてしまうでしょう。
ずっとフザケていたくせに最後の最後に熱い展開を持ってきて、そこへ兄妹愛や家族の絆も見せられるもんだから脳がバグります。
でもそれが面白いです。
これは是非とも見ていただきたいです。
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