原点にして頂点!耳を劈く死霊の悲鳴「死霊のはらわた」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(438日目)
「死霊のはらわた」(1981)
サム・ライミ監督
◆あらすじ
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テネシー州の深い森の中にある廃屋に、休暇を楽しむ男女5人がやってきた。その地下には古い本とテープレコーダーがあった。テープを再生すると、死者を蘇らせる呪文が解き放たれ、まずシェリルが襲われる。そして、次々と死霊に取りつかれてしまう。(公式より引用)
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ホラー映画好きを自称しておいて、実は今まで「死霊のはらわた」シリーズには恥ずかしながら手を付けていませんでした。
古い作品なので中々サブスクでも見ることができないというのが主な理由でしたが、この度アマゾンプライムの100円レンタルのラインナップに入っていたためさっそく見させていただきました!
巨匠サム・ライミ監督が弱冠21歳の時に完成させた名作中の名作ですが、40年以上経った今見てもやはりその名に違わぬ色褪せない最高の作品でした。
40年以上前の作品にも関わらず、物語としての整合性を保ちつつ、こんなにもエロ、グロ、ゴアを描き切るのがとにかく凄すぎます。
しかもそれを今でも十分に楽しめるエンタメとして昇華させているのだから驚きです。
主人公のアッシュに襲いかかるのは怪物や幽霊ではなく、死霊に取り憑かれたとはいえ友人や姉、つまり人です。
さっきまで仲良く過ごしていた人達が突如豹変し、襲いかかってくる。自分の身を守るためには相手を殺さなければいけないけど、そんなことをしたらもう彼らは戻ってこない。
という
アッシュの葛藤が見ていてとにかく辛いです。
しかも死霊に取り憑かれた人間を完全に殺すには“四肢と首を切断しなければいけない”という鬼畜設定があるため、変貌した恋人のリンダを拘束し、チェーンソーで息の根を止めようと試みるも決心がつかなかった時のアッシュの表情は映画史に残る名シーンではないでしょうか。
このように“ツラいけど殺らなければいけない”という状況を作り出すのがサム・ライミの憎いところです。
死霊に取り憑かれた人達は目を背けたくなるような様相で非常に恐ろしいです。とにかく相手を仕留めようとする残虐性や凶暴性も持ち合わせており、自身が致命傷を負うとゴボゴボと白い液体を吐き散らかしたり、目を抉られるとドロっと血が溢れ出したりとあらゆる体液を景気良く撒き散らします。
ピクピクと蠢くバラバラ死体、吹っ飛ぶ生首、ストップモーションの技法で溶ける死体、耳を劈く悲鳴etc…
これでもかとサム・ライミが己の魂をぶっ込んだこの作品は未来永劫語り継がれると思います。
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