脳筋パイロットのビッグフットVS殺戮兵器メガロドン!大迫力の宇宙戦争を会話劇でお送りするフルCGアニメ映画「ビッグフットVSメガロドン」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(659日目)
「ビッグフットVSメガロドン」(2021)
B•C•ファートニー監督
◆あらすじ
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星歴4044年。銀河は激しい戦闘の混乱に陥っていた。地球人のカリ王女によって結成された宇宙反乱同盟軍と、爬虫類人の秘密結社・アルコン軍との戦いである。両軍とも多くの死者を出したこの戦いは、同盟軍がアルコン軍のリーダー・ラスチャイルドを葬ったことで終戦。両軍は争いを避け、互いに離れて暮らしていていくことで平和を取り戻していた。しかしそこに突然、メガドロンが出現した。西暦1945年、ナチスの機密実験により人類とサメのDNAを融合し誕生した生物であり、凶暴な戦闘マシンであるメガドロンは、次々と同盟軍の宇宙船に攻撃を始める。事態を重く見たカリ王女は、同盟軍のエースパイロット・ビッグフットにメガドロン討伐の命令を下す。(Filmarksより引用)
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『全編フルCGアニメで描かれた大迫力の宇宙戦争!同盟軍は殺戮兵器メガロドンに対抗するべく、エースパイロット•ビッグフットにその命運を託す!』
という感じに煽り文句を書いてみると意外と面白そうに思えてきますね。
実際、フルCGで描かれたアニメーションのクオリティはそれなりに高く、広大な宇宙を飛び交う宇宙船や戦闘機、そして派手な戦闘シーンは意外にちゃんと見られるレベルに仕上がってますし、私の大好きなサメやビッグフットも登場します。
これくらいのクオリティのCGアニメが個人的に結構好きでして、25年くらい前に教育テレビで放送していた虫のCGアニメ(タイトルは覚えていませんが、割と重めな内容だった気がします)とかを好んで見ていた気がします。なもんで、その点に関しては私の中ではかなりポイント高めです。
しかし!
肝心の内容がもう本当にどうしようもないくらいに酷かったです笑
笑えるタイプの“酷い”なので私はもちろん大好物なんですけど、この映画を「よし!楽しむぞ!」というスタンスで見たら開始数分で止めると思います。
本作のあらすじをもう一度しっかり確認していただきたいんですけども
色々書いてあるんですけど、どんな内容なのかまったく伝わって来ません。横文字の名前やら用語がこれでもかと詰め込まれていて頭に入って来ませんし、正直読む気も失せます。そして、本編もこの調子のまま70分駆け抜けるのでどうレビューを書いていいやら頭を抱えてしまいます。
星歴4044年、宇宙反乱同盟軍、爬虫類人、秘密結社、ナチスの機密実験etc…なんでしょうか。中二病臭いというか、作家や漫画家に憧れている小学〜中学生くらいの子が初めて作り上げた作品みたいな雰囲気がありましたが、今作を作ったのはもちろん成人男性です。
そんな今作の監督を務めたB•C•ファートニー氏はもうお察しの通り、いかにもな作品ばかり手掛けておりまして、個人的には
『中国の研究所でクローンとして復活したトランプ大統領が生き残った人類を引き連れて、未知の惑星でレプティリアン(ヒト型爬虫類)たちの秘密結社と壮絶な死闘を繰り広げる』
という方方から怒られそうな内容のSFアニメ映画「Trump vs the illuminati」が気になっています。
あと同氏のデビュー作である「人狼ライジング」(’14)はこの企画で鑑賞していましたが、どんな作品だったのかびっくりするくらいに何も覚えていません。本当に申し訳ないんですけども、可もなく不可もなくな作品が一番何も残らないんですよね。
自分のレビューを読み返しても記憶がよみがえって来ません。というかレビュー自体が薄っぺら過ぎて、もう一度本編を見て描き直したいレベルです。
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冒頭であらすじの内容プラスアルファがナレーションで語られるんですけども、当然何も入ってきません。ですが登場人物の名前や用語など細かい部分は把握していなくても内容の理解度にはほとんど差はないと思いますので聞き流して大丈夫です。
『脳筋エースパイロット•ビッグフット要する人間たち宇宙反乱同盟軍VS殺戮兵器メガロドン要する爬虫類人たちのアルコン軍』
というところだけ押さえておけば良いと思います。
あらすじ後の4045年現在は同盟軍が情勢的には有利でしたが、アルコン軍は最終兵器として『第二次世界大戦中にナチスによって開発され、そのDNAに人間や両生類、そして軟骨魚等のDNAを掛け合わせた凶暴な殺戮マシーン』であるメガロドンで形勢逆転を測り、更には『メガロドンの特殊なDNAを使って新たな生物化学兵器を開発し、同盟軍の人間たちを進化前の爬虫類の姿に戻す』という恐ろしい作戦を企てていました。
メガロドンの手により次々と宇宙船を破壊された同盟軍は、カリ王女指示のもと、エースパイロットのビッグフットを送り込んでアルコン軍を迎え撃ちます。
「ビッグフットVSメガロドン」というタイトルなんだし、クライマックスはビッグフットとメガロドンが壮絶な死闘を繰り広げるんだろうと思いきや、一切闘いません。というのもこの作品はあらすじのような無駄に情報量が多い会話シーンばかりで構成されており、見所でもある戦闘シーンはごく僅かです。一応最後はアルコン軍が撤退し、同盟軍の勝利で幕を閉じますが、その結果が分かるワンシーンを見逃したら結局どうなったのかも分からないまま見終えると思います。
あと、異常なまでにシーンの使い回しや登場人物が喋っているのに一切動いていないなど随所に手抜きが見受けられます。
先述しましたが、映像自体はそれなりに面白いので小さいお子様なんかは意外と夢中で見るかもと思いましたが、絶妙に性的な会話が多いのであまり教育上良くないです。
子孫を残したいカリ王女と、未来を憂いて子作りに消極的なパートナーのヘルシングは戦争そっちのけで事ある毎に営みの話をします。
「君の舌技は最高だ」、「王女は締まりが良い」などお下品なセリフもありますし、物語の後半では生殖能力が無いことが発覚したヘルシングのチンチンに『妊娠の可能性を400倍にするウサギのDNA入りハイブリッド精子』を注入しようとするくだりがあったりと絶妙に笑えない下品さが漂います。
メガロドンの良さもビッグフットの良さも活かすことなく、戦争や子作りについてうだうだ喋っているだけの70分でした。宇宙船のデザインとかはどこかで見たことあるものばかりなので、スターウォーズが好きな方は「これはミレニアム・ファルコンのパクリかな?」等など言いながら楽しむのもありかと思います。
そしてなんと!
驚くべきことに今作には続編があります。
「ビッグフットVSクランプス」(’21)です。
良いですね。メガロドンの次は日本では聞き馴染みがないヨーロッパの伝説の生物クランプスと戦うみたいです。でもたぶん戦わないんでしょうね。
あらすじを読む限りあいも変わらず内容が想像できませんし、これっぽっちも“見たい!”という気持ちにならないのが凄いですね。なのでさっそく明日見ます。
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