7:どうか死んでいてくれ
レーズンとオウムとミイラのワルツ_1,2,3,4,5,6,7,8,9
それから、いおり君とは何度か食事をした。
暗黙のルールとして私達は小学生のころの話を一切せず、いおり君は今構想を練っている書きものの話や最近読んだ本への批評、時々は書きかけの文章も見せてくれた。私はそれに対して適当な相槌や感想を返し、復帰した自身のアルバイト先のくだらない笑い話などを交えながら、基本的には彼の話の聞き役に徹していた。
「書きものの内容的にいつも相手の話訊いてばっかりだからさ、茜ちゃんに