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プロダクトデザイナーのお仕事

どうもshibataです。
noteを始めて3週間、自身のマガジンを作成しようと思い記事を分類分けしていると、なんという事でしょうプロダクトデザイナーなのにデザインの記事を2つしか書いてないΣ(゚Д゚)

という訳で今回は、本業である「プロダクトデザイナーとはどんな仕事なのか」を執筆いたします。是非、読んでみて下さい!!


プロダクトデザイナーって何する仕事?

結論、幅広く物作りに携わる仕事!!
すごく曖昧な表現になってしまいましたが、同じプロダクトデザイナーという肩書でも人によって仕事の範囲がものすごく違うので、一概に〇〇ですとは言えないんです。

現在の私は「インテリアブランドの経営」「製品の見た目のデザイン」「製品の機能の設計」「図面作成」「取説・梱包箱・HPのデザイン」「製作工場の調査」「ブランディング」がメインの仕事ですが、
前職では上記の仕事に加えて「製品立案」「3Dモデリング」「開発スケジュールの管理」「製品試験」「品質検査」「社内ネットワークの整理」等にも片足を突っ込んでおり、毎日違う仕事をしていたので自分の職業が何なのか、自分でも分かりませんでした。

人によっては、見た目のデザインと機能の設計だけをしている方もいれば、ブランディングと見た目のデザインをされている方3Dモデリングと作図がメインの方等、プロダクトデザイナーと言っても人によってバラバラです。

主な仕事の流れ

①コンセプト立案

製品開発の始めは、コンセプトの立案です。稀に物が出来てからそれに沿ったコンセプトやストーリーを考える事もありますが、ほとんどの場合コンセプト立案が製品開発の始まりです。
コンセプト立案には「マーケットイン」「プロダクトアウト」2つの方法があります。
マーケットインは市場調査を行い、そこから消費者が求めている物を導き出して、製品を開発する方法。
プロダクトアウトは「これは売れる!!」と、デザイナーや企画部が思った物を開発する方法です。

②アイデア出し

コンセプト立案が出来たら次は、コンセプトに沿ったアイデア出しです。人によって方法がかなり分かれると思いますが主には、スケッチを書く・連想できる言葉を書く・簡単な模型(粘土・紙・段ボール等)を作るがあります。
あくまでアイデア出しなので、完成度の高い絵や物を作るより、数を出す事が大切です。

③アイデア決め~模型作成

アイデアがたくさん出せたら、どのアイデアを採用するか決める必要があります。アイデア出しと同じく、やり方が人や作る物によってかなり分かれますが、3Dモデリング&3Dプリント・木工・粘土等が多いと思います。
模型と言っても見た目だけではなく中身も作るので、動く物だったら既製品を買ってきて模型の中に入れたり、簡単な電子工作をしたりもします。
また、ある程度完成度の高い模型を作った後に「なんか違うな」と思ったら、アイデア出しやコンセプト立案まで戻る場合もよくあります。

④図面、指示書作成

模型が出来たら実際に製品化する為に図面や指示書(梱包手順書、加工指示書、検査手順書等)の作成を行います。
物によって図面の難易度はかなり違いがあり、四角いトレー等の簡単な形であれば1枚で済みますが、複数のパーツを組み合わせた物(電化製品・建築物・装飾の多いインテリア等)は、数十枚書く必要があったりします。
また、実際に作る時にどんな素材、どんな方法で部品を作るのか、作業者や製作方法を考えて作図が出来るようになると、一人前かなと思います。

前職ではエクステリアのデザインをしており、1製品につき数十枚描く事はざらにありました。指示書を含めると100枚を超えた製品もあります。
普通に地獄です……( ̄ー ̄ )

⑤試作

図面と指示書が出来たら次は試作です。
自社工場や個人で作る場合は探す必要はありませんが、デザインのみを行う会社の場合は、工場を探す必要があります。
異素材の部品の組み合わせ・特殊な加工・塗装等を行う場合は、複数の工場を跨いだりする事もあります。
完成した試作品の検査を行い、問題なければいよいよ量産ですが、1回で上手くいくことはかなり稀です。

どれだけ完璧な図面を描いても所詮は机上の空論、実際に組み立てるとピタッとハマらなかったり、何かしらのミスはつきものです。

⑥量産

試作が完成したらついに量産です。
ここまでくると製品がプロダクトデザイナーの手をかなり離れますが、量産検査で問題があったら呼び出される事も……
検査場からの電話は地獄からの呼び声です、もし電話がかかってきたら申し訳なさそうに行きましょう!!

以上がプロダクトデザイナーの主な仕事の流れですが、この他にも先ほど少し触れた取説・販促物・梱包箱設計等、業務の幅は多岐にわたるのでそちらは番外編として、また別の記事で執筆させて頂きます。

まとめ

書いた記事を読み返すと「プロダクトデザイナーしんどいよ」な文章が少し多いですが、全体を通して見るとプロダクトデザインはもの凄く楽しい仕事です。

なぜなら、カッコ良いデザインを描けた時は心の中で「カックゥィィィ!!」と叫んだり、完成した製品を始めて見た時は心の中で「俺はなんて素敵な物を作り出してしまったんだ……」と驚愕したり、実際にお客様から製品を誉めて頂いた時は心の中で「ありがとうございます( ;∀;)あなたの為に新しいデザインを作り続けます!!」と涙したり、プロダクトデザイナーをやってて良かった事があまりにも多すぎるからです。

余談

最後に1つ、デザイナーに最も必要な才能って何だと思いますか?
多くの方が「センス」と思われるかもしれませんが、センスは才能ではなく磨かれるもの、つまり後からどうとでもなるんです。
唯一必要な才能は「優しさ」だと私は思っています。趣味ではなく仕事でモノ作りをする以上、使い手の事を考える事は必須なので、デザインした製品がどのように使われるのか、それを考えられる「優しさ」が無いと、良いデザイナーには絶対になれません。逆に言うと「優しが」があれば「センス」に自信が無くとも、誰でもなれる職業です。

ここまで読んで下さりありがとうございました。
デザインに興味を持たれている方も、そうでない方も、デザインに関する事なら必ず返信するので是非コメント下さい!!

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