【日本旅行記】京都(中編)
前回に引き続き京都旅行記。1日だけの弾丸旅行なのですが、一箇所が濃すぎて長文になってしまうので3編に分けて書きます。
出町ふたばで絶品豆餅を食べた後、再びバスに乗り北山方面に向かいます。北山といえば金閣寺や北野天満宮など有名寺院が並びますが、それらは以前行ったことがあるので今回はもう一つの有名寺院・龍安寺へ!言わずと知れた枯山水の名所で、今回の旅の目的地の一つ。確か修学旅行のときに行ったのですが、覚えてないです!(笑)
到着は10時。バスを降りると門の前には修学旅行生や外国人観光客など大勢います。今日木曜日なんやけどなぁ。甘く見ていました。
階段を登るといよいよ枯山水のある本堂へ。期待が高まります...
ででーん!!これがあの有名な枯山水です!めちゃくちゃ簡素な造りに15個の石が置かれています。しかしこの石がどの角度から見ても15個全部を見ることは出来ないのです。これは侘び寂びの概念にある「不完全の美」というやつです。完璧じゃないからこそ美しい...深すぎません??
しかし庭の袖にどっしりと腰掛ける修学旅行生たちは15個全部見える角度を探すのに夢中。君たち、そういうことじゃないんだよなー。まあきっと小学生の時の俺も同じことをしていたんだろうけど(笑)
ここも銀閣寺と同じで「もし一人だったら...」と思ってしまいます。禅の精神を表現した庭や寺院は、静かだからこそいい部分はあるので。そういう意味では龍安寺はここだけが見どころなので少し残念にも感じました。でも「Shogun」のオープニング映像に使われる枯山水が見れて僕は満足です!
ちなみに境内も自然が溢れていて良かったです!
次はお待ちかねの昼ごはん!本来は森林食堂というカレー屋に行くつもりだったのですが、まさかの臨時休業。急いで他を調べたところ京都御所の近くに良さげなお店を見つけました。「Tandoori & Curry Abu」というお店です。インド人シェフと日本人シェフがタッグを組んで営業しています。ディナーは5000円以上しますが、ランチは1000円ちょいで食べれるとのことでここに決めました!
日替わりで3種類のカレーから選べて、今日はチキンサルナ、マトンコルマ、ベジカレー。迷った末にチキンサルナを注文。サルナは初耳だったのですが、南インドのカルパシなどの複雑なスパイスとココナッツを合わせたカレーとのこと。マトンコルマも相当食べたかったが...程なくして料理が到着。
凄くシンプルな構造。これも侘び寂びか?笑。ナンの裏には副菜が3種類。まずはこちらをナンで包んで一口...うまっ!!グリンピースのチーズかけも、アルーサブジも、真ん中の黄色いやつも、全部違って全部良い。巧みな味付けもさることながら、しれっと京野菜の破壊力が感じられます。そういやここは京都だった。
そして何よりナンが絶品!薄生地で口中にふわっとバターの風味が広がります。通常のインネパ料理屋で出てくるナンのような罪悪感がない、カロリー低めの上品なナン。歴代トップクラスです!
続いてチキンサルナ...素晴らしい。少しエキゾチックなスパイスを使いながらも、ココナッツなどで角が立たないように仕上がっている。チキンの煮込み加減も絶妙で、恐ろしく完成度が高い。
そして先述の通りナンが美味くて軽いので、カレーが半分以上残ってる時点でナンを食べ終えてしまった。これはもう行くしかない、ということでナンを追加オーダー!こんなの絶対に頼んでしまいます。
2枚目のナンもやっぱり美味い!副菜とチキンサルナと交互にしっかり味わいます。京都らしく品のいいインドカレー。近い系統の新大塚「カッチャルバッチャル」を想起します。そっちも東京戻ったら行きたいなぁ。
大満足で完食したら、食後のチャイが出て来ました。これもコースに入ってるようで、予想外のサプライズ。しかも見た目からして絶対美味いやつ!絶対美味いやん!!
...ヤバい。美味すぎて笑っちゃいました。これはインドで飲むめっちゃ美味いチャイのそれです。超本格派のチャイ。し、痺れるぅぅぅー。もう一生この時間続いてくれと思いながらも、幸せな時間は儚い夢。気づいたら白いコップの底が顔を出していました。
お会計の際につい「チャイめっちゃ美味いですね」と言ってしまった。聞くとやはりインド人がしっかり窯で作っているとのこと。大納得です。元々予定していた森林食堂には申し訳ないけど、臨時休業でよかったとさえ思ってしまいました。
食後は近くの京都御所を散歩。中は閉まっているが、皇居みたいで良い憩いの場になっています。
次の目的地へ。バスに揺られること約30分、弘法大師空海が開いた真言宗の総本山「東寺」に到着!10月10日現在、春秋にだけ開く宝物館で特別展をやっています。金堂・講堂のみの拝観は500円ですが、今回は宝物館と観智院の入場もできる1000円の共通券を購入。真言宗の世界にどっぷりと浸かりたいと思います。
まずは金堂と講堂がある庭園の方へ。
右手にチラッと超有名建築物が映っておりますが、まずは金堂&講堂から拝観します。金堂&講堂は内部の写真撮影不可なので残念ながら写真はなし。金堂は真ん中にどデカい薬師如来。左右には月光菩薩と日光菩薩が鎮座。
ツインで片方が月光となると、こち亀の特殊刑事課の月光&ビーナス刑事を思い出してしまいます。わからない人はすみません(笑)。薬師如来の光背には7柱のミニ薬師如来が、台座には十二神将がいます。本当に生で見ると相当な迫力です。
続いては講堂へ。こちらには密教の教えを記した曼荼羅を立体的に模した「立体曼荼羅」が鎮座しています。真ん中には大日如来がいて、その周りを阿弥陀如来などの五智如来が囲み、左手には不動明王など五大明王、右手には金剛宝菩薩など五大菩薩、一番端に四天王&梵天・帝釈天と全部で21柱の巨大仏像が並びます。その姿はスペクタクル!
写真撮影も出来ないので、中は物凄く厳かな雰囲気。泣く子も黙るじゃないけど、修学旅行生もきっとここに来たら静まり返るでしょう。雰囲気も込みでグッド!
再び外に出たらいよいよ五重塔とご対面!
写真でも伝わるほどの大迫力!さすがは日本一高い木造建築物。荘厳という言葉が似合います。近くで見るとものすごい数の組み木。ビューティフルです。
これだけでも相当満足度高めですが、ここから更に観智院と宝物館があります!長くなったので続きは次編で。