通院時の服を燃やすという狂気の沙汰をやりきりました
あみは乳がんのステージ3の治療中です
点滴の抗がん剤がようやく終わりました
抗がん剤はほんとになんというか
特殊で、、
臭いがもう鼻につくというか
色も特殊。
というか
そもそも通院が
全然テンションがあがらないので
2024年の6月の入院前に
可愛い服を買ったのです
フランスの可愛いやつ
薬でむくんだ体でも着れる
大きめのTシャツと
ゴムウェストのロングスカート
病院通いの気分上げようと思って。
それを病院にずっと着て行ってました
一週間に一回の通院だからね
毎回同じ服笑
先生や看護師さん達にも
褒められて
待合室の知らん人にまでどこで買ったか
聞かれた可愛い服
病院だけでお腹いっぱいの半年
一生分通ったと思う
まだ10年あるけど、、
で、抗がん剤の初回点滴を受けたとき
あー、、これ、服にも染み込むなぁ
なんか臭いとか
気持ちとか
なんだかよくわからないものが。
そしてなんとなく服の持っている
力みたいなものも使い果たすな
と漠然と感じたのです
そして、それが、抗がん剤の存在感が
自分の持ち物全部に広がったら
ガンの存在を肯定してしまうようで
嫌だなと。
なので、抗がん剤の点滴の間は通院に
もうこの服しか着ないと決めました
カバンも同じもの
そして、全部終わったあかつきには
全部、燃やそう。
そう決めてました。
はっきりと私の身体から
ひきはがして決別したい。
ついに、待ちに待ったその日。
灯油をかけて、火をつけました。
冬至前日。
狂気の沙汰
しかもそれを記録に残すとか
もう狂気というか壊れてるなと思う。
もう燃やすしか
気持ちの整理はつかない
炎を見ながら
ガン細胞死ね!と思ったり
暴れる炎の揺らぎが
私の生への執着に見えたり
がん細胞の断末魔に見えたり
きっと炎を見つめる私の顔は
是枝監督の映画に出れたと思う 笑
ガンの残り香は
これぐらいやらないと断ち切れないなと
なんか感じた
こっちも半分気がふれないと
正気に戻れないというか。
可愛いフランスの戦闘服さようなら
私の身体の中であばれているものは
ぽんとか感謝とか
言ってる場合じゃなかった
それぐらい、わたしは
病気になったことに傷ついていたし
パニックになっていたし
かと言ってその傷に何時迄も浸りたくはないし
また力を取り戻したかった
急いでもどうにもならないことだけど。
そして前と同じになるとも思ってないけど
でもやりたいことを
やれるぐらいにはなりたい
そしてなにより、
わたしは、
単純に怯えている
再発に怯えている
二度と捕まりたくないと思っている
まだ死にたくない
その恐怖心を一緒に燃やしたかった
燃やしたら大丈夫かもしれないと
思った
お焚き上げに近い
先生にも夫にも大丈夫だからと言われている
頭ではわかってる
頭では。
こないだは家族が流れ星をみたいので
近くの公園に行くというので
(私は風邪ひけないので留守番)
流れ星にママの病気治るようにお願いしてきて
というと
それは毎日お願いしてるから大丈夫だよ
と言われて
みんな出て行った後に泣いた
わたしの恐怖心も
一緒に燃やせたと思う
生きてる、生きれる
そう思えた日