ロスト

失ったものから目を逸らすための怒りは
誰よりも君を傷つけた

どうせ誰にもわからないという諦めは
誰よりも君を孤独にした

君は僕の手を振り払って
それでどこに向かおうというの？

期待をすればするほど
目の前で無惨に散った

その悲しみを知っている君は　
誰よりも強いのに

そんな君が許せなくて
傷つけてしまう自分は
誰よりも誰よりも　深い傷を負って
もう立てないくらい　苦しんできただろう

お願い　僕の手を掴んでよ
君の手が君を傷つけなくていいように

お願い　僕の声を聞いてよ
君の声が君を傷つけなくていいように

お願いだよ
これ以上　君が傷つく必要なんて
どこにもないから

ここにいてよ　
それ以上
何も望まないよ