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Phase1

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詩。わたしとあなたは違う世界に住んでいる。
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記事一覧

【詩】モノクローム

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【詩】輪郭

君の隣に居続けたいのなら 君と僕の間に輪郭が必要だ 君に溶けてしまった僕は それはもう僕じ…

3

【詩】にんじん

包丁を入れる 確かな手応えとともに ほんの少し オレンジの汁が溢れる にんじんを嫌いなこと…

4

【詩】お遊戯会

選ばれなかった 舞台袖 光れなかった 身分相応 誰かの特別になりたいと願っていたんだ それ…

4

前提

生きることを前提にした君と 死ぬことを前提にした僕の間には とてもとても深い溝があって 当…

6

泥のような

昼下がり 泥のような眠りから醒めて あれが夢だったらよかったのに 重い身体を起こした どう…

6

ポケット

答えを探していたのは 私だけで 答えを出そうとしないのが 貴方の癖 話し合いは延長戦 審判のいない試合には 終わりの合図がない ここにはない答えが どこかにあったはずと 必死にポケットを探している 時間稼ぎ 振り絞ったアイデアは 平行線で 貴方の心はもうすでに 決まっていた 残り時間は誰のため? 光が差し込むこの部屋には もう誰も居ないのに 傷つけないための 嘘は自分を守るためのもの 未熟を積み上げてきた私には 後から効く つまらない見栄と 薄っぺらい愛を  詰め

持て余す弄び

「運命に弄ばれている」 なんて  真剣な顔で言うから 少し 笑ってしまったな その夜が教え…

10

人魚の涙

雨があがり 風が止み 宵闇に光る 北極星 わずかな願いを 託して 拾い集めた 記憶の欠片 …

7

その手を離して

もうこりごりだ 持て余した時間にも 期待を膨らませた心にも 出口がない どこにもない 思い…

6

言葉の濃度

どうして君の言葉は 僕の心を揺さぶるのに どうして僕の言葉は 君の心を動かせない ひとつひ…

7

眠れる森の

朝、目が覚めたら 君が居ないことなんて わかっていた わかっていたから 目蓋を開けなければ …

7

半径2m

もう少し肩の力を抜いてみなよって どうしたらいいのか教えてよ 全力を尽くすことが賞賛され…

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玉手箱

何のために唄ってきたのか わからなくなった 何をそこまで求めていたのか わからなくなった 選ばなかった夢物語を描いて 行き場のない感情を持て余しては 目の前の現実を選び取った自分に これでいい、と言い聞かせている もし、その箱を開けていたら 違う未来がここにはあったのかな もし、その箱を開けていたら 僕は君とここに居られたのだろうか その傷を見ないふりして その過去をなかったことにして 曖昧な答えを愛しんで 僕は生きることができたのだろうか 夢から醒める 煙の匂いがす