しばた / Fenrir Inc.

フェンリル株式会社のデザイン部所属のプランナー。主にアプリやWebサービスの企画などを担当。 柴犬が好きだが飼ってないし描くこともできない。趣味は自転車、旅行、漫画、睡眠。 論理的な考え方が好きだが、単純に自分の直感が頼りなさすぎるだけのような気もしている。

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最近の記事

農民の宗教観を変えたUXデザイン - ゴシック大聖堂

これは フェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar 2020 16日目のはずだった記事です。 クリスマスはイエス・キリストの誕生日として知られていますが、元々は異教徒による冬至祭だったことはご存知でしょうか? 僕は宗教関連の歴史やエピソードを読むのが好きなのですが、中でもキリスト教に関する話はかなり戦略的にブランドやUXを考えていたんだなと関心します(当時はそんな言葉もありませんが)。今回は日本人も大好きゴシック建築のUXについて紹介させていただき

    • 初めてのオンラインセミナー登壇で実感した、リアルとオンラインの違い

      こんにちは、フェンリルのプランナーの柴田です。 先月、2020年6月24日に弊社初となるオンラインセミナーを実施しました。そのセミナーで2020年代のUXについてというテーマで登壇したので、今回はオンラインセミナーのUXについて感じたことを書きたいと思います。 ちなみに、登壇内容の概論的な記事は下記で公開しています。 セミナーには慣れてきたはずだったフェンリルに入社してから、セミナーには何回か登壇してきました。 初めての登壇はGoodpatchさんとの共同セミナーで、

      • コロナ後の世界で失われる大切なもの

        フェンリル株式会社のプランナーの柴田です。普段はアプリ開発の企画などを担当しています。今回は『コロナの時代の僕ら』を読んだことをきっかけに考えた、コロナ後の世界で忘れて欲しくないものについて書きたいと思います。 『コロナの時代の僕ら』で提示された忘れたくないもの https://www.hayakawabooks.com/n/nd9d1b7bd09a7 『コロナの時代の僕ら』の著者パオロ・ジョルダーノ氏は、本書のあとがきにおいて「忘れたくない」と何度も繰り返しています。著

        • エスカレーターを歩かせているのは誰か。片側開け問題

          フェンリルのプランナーの柴田です。 以前から、エスカレーターの片側を歩行者のために開けておくべきかという議題がありました。今年になって公共交通機関を中心に「歩行せずに2列で止まって利用してください」と働きかけるキャンペーンが行われ、一旦立ち止まることで決着がついたように見えました。しかし依然として多くの人が片側を開け、その横を歩行者が登っていく場面を目にします。結局のところ多くの人はダメと言われても歩くのです。 両側立ち派と歩行派の細かい議論や是非については一旦横に置いて

          ノンコンセプチュアルワーディングによるディスコミュニケーション- 日本語でしゃべれ

          企画担当の柴田です。 僕は前職で広告代理店に勤め、現在はアプリ開発会社で働いています。今回は両方の業界に共通したある問題について話したいと思います。そう、意味不明なカタカナ言葉が多すぎる問題です。 それっぽさのためにカタカナを使っていないか?僕はカタカナ語が好きではありません。理由は単純で、そもそもカタカナにしない方が伝わりやすい言葉が多いからです。なのに使われるのは、カタカナ語の方が「それっぽさ」がでるという装飾目的が大半だと感じています。僕自身も中身がない話をそれっぽ

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          ゆるふわ構造化ヒアリング 実践編

          >>ゆるふわ構造化ヒアリング 基本編はこちら プランナーの柴田です。 前回の基本編では、ヒアリングもちゃんと全体像や理由を考えてやらないとダメだよ、という観念的な話をしました。今回は実際にどのように考えてヒアリングしていければいいのかをご紹介したいと思います。今回の方法のポイントは2つです  ・話を聞きながらメモ書き/ 脳内処理レベルで整理できる  ・全体像を意識しながら要素に対する根拠や目的をインタビューできる ヒアリングが難しい理由の一つが、話し手側は必ずしも情報

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          >>ゆるふわ構造化ヒアリング 実践編はこちら プランナーの柴田です。 企画や提案を考える時に「クライアントから〜の部分を聞いておけばよかった」と後悔したことはありませんか?私はめちゃくちゃあります。 企画の段階においてはクライアントサイドの要望が決まりきっていないことがほとんどです。そのため、リスト形式のようなヒアリングでは検討時に情報が不足してしまいがちなのです。ヒアリングが不足していると表面的な要望から根幹部分を推測することになってしまい、それに依拠した企画でクライ

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          大阪駅の案内標識が地元民向けになっている問題

          フェンリルのプランナーの柴田です。 日本には、常に変化と増殖を続ける自動生成ダンジョン渋谷駅や、ミノタウルスでも封印されてそうな巨大ラビリンス新宿駅など、数多くの迷宮駅があります。梅田駅(大阪駅)も迷宮ランキング上位駅の一つですが、梅田駅の迷いやすさは構造よりも案内標識のせいではないかというのが今回のお話です。 梅田エリアは複雑怪奇僕は5年ほど大阪に住んでいたことがありますが、住み始めた頃梅田エリアでよく迷子になりました。梅田エリアは7駅が接続されており、路線数も多いのに

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          議論のための別案とは - 賽の河原の脱出方法

          (読了時間10分程度) この浮き世には無意味な別案が氾濫している。 我々が目にするクリエイティブたちは、ブラッシュアップ主義によって駆逐された数々のアイディアの屍が織りなす山の頂に孤独に生き残った存在であることは、諸兄らもご存知の通りだ。その屍たちはかつて「別案」「複数案」と呼ばれ、人格と設定を与えられ本案との殺し合いを強要され、負け、死んでいった。賽の河原の石積みのごとく、我々は無意味な別案を積んでは崩されを繰り返し、その屍を踏み台に納品を目指して足掻くのだ… という

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          デザインを言葉で説明するの難しい問題 - 分解、検証、翻訳

          フェンリルのプランナーの柴田です。 デザイナーではない人にとって、デザインの良し悪しを判断するのは難しいものですよね。「なんとなく良い」「ピンとこない」まではわかるのですが、「なぜ良いのか」「なぜピンとこないのか」を言葉にするのは、それなりの経験と知識が必要となります。 しかし、そこをきちんと言葉にできないとデザイナーへのフィードバックは難しく、適当な指示で無駄な作業をお願いすることになります。何よりプランナーは自分でプレゼンすることが多く、デザインの魅力をクライアントに十

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