【近況】紅茶のシフォンケーキ【道半ば】
小鳥遊です。
最近やっと時間ができたので、常々取り掛かりたいと言っていた紅茶のシフォンケーキに着手しました。
現段階で2回ほど作ってみたのですが、あまりに思うようにできず…。もっと満足いくような形になってから記事にしようと思っていたのですが、一旦まとめておくのもいいだろうという運びになり、筆を執りました。
この記事では、現段階での進捗報告がてら紅茶のシフォンケーキ作成の奮闘記を記していきます。以下目次です。
紅茶のシフォンケーキを作るときの課題
紅茶のシフォンケーキ、簡単に言えばシフォンケーキに紅茶を混ぜるだけなんですが、そんな簡単な話でもなく。というのも、ちゃんとそれなりの(個人的な)ハードルがあるんです…。
シフォンケーキが難しい
シフォンケーキは、メレンゲの力で膨らませるお菓子です。つまり、十分に強いメレンゲを作り、かつ他の混ぜるものが膨らむ邪魔をしない、さらに、焼成の加減にも気を遣う必要があるということです。これは簡単なわけがないですね。
シフォンケーキ自体は、一年ほど前にたくさん練習しました。その期間中、1~2か月の間ずっと、週1で潰れたシフォンケーキを食べる生活をしていました。当時、シフォンケーキが潰れてしまっていた原因は、他ならないメレンゲが弱かったからです。最終的には成功と言えるシフォンケーキを作ることができましたが、それっきりシフォンケーキは作っていないのです。
強いメレンゲを使うお菓子としてマカロンがありますが、私はマカロンを作るのにも苦戦していました。マカロンは、たしかにデリケートな工程が多くて難しいお菓子です。焼成温度だったり、マカロナージュだったり、生地の乾燥だったりと、どれも条件がシビアです。ただ、私はこの時にも、メレンゲが弱くて何度も失敗しています。メレンゲ主体のお菓子は難しいという固定観念があるのです。
紅茶をどう混ぜるか
シフォンケーキに限らない話ですが、お菓子にフレーバーをどのように入れるかについては、複数の手段があります。好き嫌いや混ぜるものとの相性などの要因から、納得のいくものを作るには試行錯誤を要します。調べてみたところ、シフォンケーキに紅茶を混ぜる場合には、次の7(=2^3-1)通りの手段が考えられるでしょうか。どれがいいかは、実際にやってみないと分かりません。
茶葉を混ぜる
水の代わりに抽出液(紅茶そのもの)を混ぜる
紅茶パウダーを混ぜる
1~3を組み合わせた計4通り
どう消費するか
我が家にあるシフォンケーキ型は、18cm径の型のみです。つまり、作ったら18cmのホールケーキを一人で食べなければならないのです。
誰か消費手伝ってくれほんとに。
このように、紅茶のシフォンケーキは、個人的に難しい、作るには腰が重いお菓子のひとつなのです。ただ、「お菓子作りが趣味です」と言う人間としては、経験値的にも避けては通れないだろうと、メレンゲのようにふわふわだけど、強い意志を持って、シフォンケーキを作らなければと思うわけです。
まあ、作りたいから作ります。はい。
レシピ
共通の事項なので、材料と作り方について軽くまとめます。今回は、富澤商店さんのレシピを参考にしています。
材料
材料は、18cm型1台分です。
卵黄 60g(3つ分)
上白糖*1 30g
サラダ油*2 30g
水*3 40g
薄力粉 70g
紅茶の葉(抽出用) 4g(ティーバッグ2つ分)
紅茶の葉(混ぜる用) 2~4g(ティーバッグ1~2つ分)
卵白(メレンゲ用) 130g(4つ分)
グラニュー糖(メレンゲ用) 40g
*1:元のレシピではグラニュー糖だが、家にグラニュー糖が少なかったので上白糖を使用
*2:元のレシピではひまわり油だが、家にそんなものはないのでサラダ油を使用
*3:紅茶を煮出すならここ
作り方
詳細は参考のレシピを見てください。
(紅茶を煮出して、40gの紅茶を用意する。)
卵黄とグラニュー糖→サラダ油→水(紅茶抽出液)→薄力粉(紅茶粉)を混ぜる。
かなりしっかりしたメレンゲをたてる(10分くらい混ぜています)。
1と2を合わせる。
型に流し入れ、串で混ぜて大きな気泡を抜く、表面を平らにする。
170度のオーブンで30分焼く。
焼けたら逆さまにして完全に冷えるまで待つ。
型から外して完成。
1回目の挑戦
1回目に使った紅茶は、こんな感じ。
紅茶の種類:イングリッシュブレックファスト
抽出液 40g(濃く抽出してから薄めました)
紅茶の葉 2g(ティーバッグ1つ分)
完成したのがこちらです。
反省点は次の通り。
材料の分量には問題なし。うまく膨らんでくれたので、おおよそこの方向でいいと思う。
紅茶の入れ方についても、これで十分に紅茶(イングリッシュブレックファスト)の風味が出ている。楽しめると思う。
表面がボロボロですね。ここで、型から外すのが難しいことに気づいた。
断面に大きな空洞が目立つ。よく見てみると、メレンゲのダマだった。つまり、メレンゲがしっかり混ざっていなかった。
気泡の大きさにムラがある。焼成時に表面がパックリ割れたのも、気泡が大きい部分があったからだと思う。前述のメレンゲのダマも関係していたかも。
以上のことから、改善すべき点は次の通り。
型から外すときは慎重に。最初から、型からそぎ落とすつもりでやるべきらしい。
きめの細かいメレンゲを作る。ハンドミキサーを高速で回した後、2分程度低速で回してみる。
メレンゲを生地と合わせるときに、ゴムベラではなくてホイッパーを使う。薄力粉が入っているからグルテンがーとか思っていたけど、少し思い切りを持って混ぜていいかも。
2回目の挑戦
前回の反省を踏まえて時を経ること1週間、2回目の挑戦です。
2回目に使った紅茶は、こんな感じ。
紅茶の種類:ダージリン
紅茶の葉 4g(ティーバッグ2つ分)
抽出液は使いませんでした。抽出液については、1回目も試行錯誤だったこと、その代わりに勝手がわかったことから、そこに本質はないと判断し、横着しちゃいました。茶葉を入れただけのパターンも知りたかったですし。
完成したのがこちらです。
反省点は次の通り。
材料の分量には問題なし。うまく膨らんでくれた。よかった。
もっと紅茶の風味が欲しい。紅茶の風味はしないこともないが、「紅茶がいる…かな…?」程度。銘柄も言われないと分からないのでは?
表面はうまく外せた。竹串でも、串を回しながら慎重に外せば可能。ただ、底面を外すのには失敗している。これは慢心でしかない。
前回のような気泡ムラ、メレンゲのダマはない。今回の混ぜ方(メレンゲをたてるときは高速→低速、生地を合わせるときはホイッパーで)で良さそう。
概ねうまくいったと思います。ただ、安定して作れるかは疑問なので、もう一度作ってみてから判断したいですね。それと、型から外すまでがお菓子作りなのを肝に銘じてほしいところです…。
おわりに
紅茶のシフォンケーキ、思ったよりも満足のいく形で終われそうです。ここに、ホイップクリームを使ったデコレーションなんかを前提に作れると嬉しいですね。あとは、抹茶パウダーやココアパウダーみたいな、いろいろなフレーバーの粉を混ぜるとか。そのために、今は精度と練度を上げたいところです。
ところで、街ではクリスマスケーキ予約の広告を見るようになってきましたね。まだこの記事の投稿段階ではハロウィンなんですが。クリスマスケーキの自作なんてのもいいですよね。次のシフォンケーキが上手く作れたら、次はスポンジケーキかなぁ。