コーヒーショップのSHE⑧
僕はいつものようにコーヒー豆を注文した。そして、いつもの小さい丸テーブルに腰かけた。
「もうシャッター閉めちゃいますね」
え、早くないか?だって、まだ閉店の5時まで30分以上もある。
「今日はもうお客さん来ないでしょ」
わかるんですね。
僕の心を読んだかのような彼女の発言に対して僕も彼女の行動を阻害しない返答をしていた。
このふわふわした感覚は何だろう。
思い出した。
バレンタインデーの日に、女の子に、今ちょっといい?と言われた感覚に近い。
僕ら男は、わかっているくせに、なんんだよ、めんどくせーな、という態度をとり、実は浮足立ってる、あの感覚。
僕は期待してる?なにを?馬鹿げてる。
同時に、彼女が期待していると思ってる?ありえない。
本当に今日は職業的勘とか、風水とかから、お客さんがもう来ない日と彼女は気づいただけだ。シャッターもほんの少しまだ空いているじゃないか。
そんな分析をして、平静を保とうとしていたが、僕のぺニスは伸縮を繰り返していた。
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