導引を行う時の注意点
導引法に限らず、食事法や呼吸法など全ての行法、そして全ての生命活動に共通して言えるのですが、まずは己の身体にお伺いを立てることが重要です。
人間は生物が持っている調整能力があり、本来なら自然と一体化するものです。そして個々の個性に合わせてそれぞれ体格、体質、性別、バイオリズムなどが違ってきます。人間と一括りにしても、全く違う生き物だと考えてそれに合わせた行法を行わなければなりません。
従って、ラジオ体操や太極拳の集団表演の様に、音楽に合わせてみんなが一緒に動く動作はどんどん道(dao)から離れてしまいますので、充分に注意して下さい。
太極拳や五禽戯、気功法などを習う時も、始めは先生と一緒にやって構いませんが、それではその先生の気と感応してリズムを持って行かれますので、自分の身体に「無理をしていないか」「理に適っているか」を問い続けて自分の自然本来の気の動かし方を学んでください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?