1年経ってMBAで競うべき相手について思うこと
海外MBAにチャレンジしてもうすぐ2学期目(1年目)が終わるので、2年目をより充実させるため「競争」というテーマで思ったことをまとめておきたいと思います。学校や置かれている状況によって違う見方もあるかと思いますが、多様な考え方の1つとしてみていただければ有り難いです。
その前に
私の通う国立台湾大学GMBAプログラムの日本人学生で日本語ウェブサイトを更新しています。まだ作成中の内容も多いですが興味がありましたらぜひ覗いてみてください。
クラスメイトとの競争はある
日本の学部がビジネス・経営ではないのでしっかりとした比較ではないですが、プログラム内部で競争を意識することは時折あります。テストの点数だけではなく、学内外のビジネスプランコンテスト、Thesis Proposal Competition、生徒会選挙、ケースディスカッション、インターンシップの応募、交換留学の協定校の枠争い等、純粋な競争や競いながらもお互いの良いところから学ぶという機会が多い印象です。
それでも全体の2割くらい
「クラスメイトとの競争はある」とは書いたものの、常日頃純粋な競争と感じているわけではなく、寧ろ助け合いながらチームやクラスに貢献することの大切さを意識することが多いです。蹴落としてのし上がる、というよりは率先して貢献し信頼を勝ち取ることでより多くのチャンスがまわってくるようになる、という表現がしっくりくるかなと思っています。
とくに周囲から信頼してもらえることは周囲より優れていることを証明するよりもはるかに大切です。どれだけ相手に勝ち越しても、信頼がなければグループで参加するビジネスプランの大会には参加できませんし、MBAの魅力の一つであるネットワークは得られません。
周囲と自分を比べてもあまり収穫はない
あくまで私の価値観ですが、MBAは国籍・年代・バックグラウンドが多様なので、クラスメイトと知識や能力を比較してもあまり意味がないです。20代のクラスメイトと30代のクラスメイトでは経験が違うのは当然ですし、卒業後に就職する場合のポジションも異なる(求められる資質も異なる)ので、学ぶ分には良いですが一喜一憂しても意味がないなと強く感じます(それでもついしてしまう時はあるけど)。
バックグラウンドも多様なら、目標も多様です。新しい知識を習得したい人・起業したい人・学生生活を謳歌したい人、いろんな目標を持ってMBAに来ている人を見かけました。なので自分の目標という尺度で他人を比較してもあまり意味がありません。
一番有意義な比較対象は「過去の自分」
多様なMBAという環境で、一番有意義な比較対象は過去の自分というのが現時点での私の結論です。ある授業で冒頭に「先週何を学んだか?」という質問から始める教授がいるのですが、ここで答えられなかった時は「このままではいけない」と強く思いました。クラスメイトにビジネスプランの大会で負けた以上にこれは良くない、と感じました。
クラスメイトに負けても授業料を無駄にしているとはあまり感じませんが、先週の自分が理解している(はず)のことを今の自分が答えられないのは明確に後退しているので、これは勿体無い。そう思ってからは授業の後に何を学んだのか数行程度でも書き留めるように意識しています。
まとめ
自分の性格上、気をつけていても周囲と自分を比較してしまうことがあるので、
・周囲との比較は相手から学ぶため
・自分との比較は成長を測るため
と両方分けてどっちも大切なんだと思うことが、今のところ一番腹落ちするかなと思っています。
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