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シャトルバスドライバーは本日も快走中です!!#31
11月14日(木)19:18 来た〜 初の「カスハラ」乗客!!
ついに、この時がやってきた。乗務7ヶ月目にあたる今日。「カスハラ」乗客の登場だ。
私は常に「いつかは乗車するであろう」カスハラ乗客に対する心の準備をしており、もちろん、本日も気を抜くことはない。
事件はターミナル駅発19:10に発生した。サラリーマン風の服装であった60代っぽい男性の「カスハラ乗客A」は発車時刻スレスレに飛び込むように乗車してきた。
まさに
「ゼーゼー、ハーハー」
と言う感じであった。
私は時間通りに扉を閉め、出発の合図である「右ウィンカー」を出していたのだが、ターミナル駅ロータリー内が一般車で混雑しており、一般車の「途切れ」を待っていると、遠くで
「バスに乗ろうと必死に走っている乗客B」
が私の視界に入ってきた。
出発時間は、すでに「1分過ぎていた」のだが、私は再度「扉を開け」、乗客Bを乗せることにした。
乗客B「すいません。」
シャトルバスはショッピングモールに向けて出発し、定刻の「約1分弱遅れ」でショッピングモールに到着したのだが、この状況を
「ふざけるな!!」
と怒り出したのが、カスハラ乗客Aだ。
カスハラ乗客Aの主張をまとめると、
「オレは、このバスの出発時間に間に合うように、駅から必死で走ってきたのに、その後にノコノコ走ってきて、出発時間に間に合わなかった乗客Bを、なぜ待つんだ!!(オレが走ったことが無駄になったじゃないか!!)」
というものだ。
カスハラA:「お前は、何ノロノロやってんだ!!出発時間が来たんだったら、サッサとバスを出せよ!!(オレの走りが無駄になるじゃないか!!)」
私も、カスハラ乗客Aが「何を怒っているのか?」当初は理解できず、
私:「お客様は出発時間を守っていただいた『協力的な』お客様なんですよね?」
と尋ねたことが、さらなる怒りを買い
カスハラA:「なら、オレがノコノコ歩いて来て、出発時間に間に合わなくても、お前は乗せるんか?乗せないだろ!!」
もう、何が何だか分からないのだが、
「オレ(=カスハラA)は、バスの時間を守ってやるために、必死になって走ったのに、バスの出発時間を守るべき運転手のお前が時間を守る気はないのか!!(必死になって走った、オレが損をした)」
ということを主張したいようであった。
そして、この手の主張をする輩は
「(運転手を下に見て)とにかく謝って欲しい」
のだろう。
だが、そのような「カスハラAが望む状況」にはならない。カスハラAが怒れば怒るほど、私は「さらに冷静」になっていったからだ。
私:「ところで、お客様。このヤリトリはすべて録画されていますが、大丈夫ですよね?」
これは、ハッタリではない。車内を撮影しているドラレコが、実際にある。
カスハラ乗客Aは明らかに「怯んでいた」のだが、
カスハラA:「お前の上司に見せれば、いいやないか!!お前が、いかに『愚かな行為』をしているか、見て貰おうやないか!!」
(乗客Bを待っていたことが『愚かな行為』?)
私:「わかりました。ショッピングモールの支配人に報告して、結果をお知らせしますので、ご名刺いただけますか?」
カスハラA:「なんでやねん!!」
私:「『なんでやねん』も何も、結果をお知らせしますし、あなたの主張が認められれば、私はクビですよ。ラッキーじゃないですか。だから、携帯の連絡先とお名前を教えてください。」
カスハラA:「もう、ええわ!!」
カスハラ乗客Aは、私に背を向け、ショッピングモール入口に向かおうとしていた。
私:「お客さん!!まだ、話は終わってませんよ!!散々暴言を吐いた状態で、このまま行けば、警察に『被害届』出しますよ!!」
さすがの私も、少し「イラッ」と来ていた。
カスハラ乗客Aは、振り返りもせず、そのままスタスタと去っていった。
(明らかにショッピングモールの買い物客じゃないな。)
多分、シャトルバスを「便利使い」している、近所の住民であろう。
第2章があれば、また記事にしたいと思う。皆様も「理不尽な輩」には、十分にご注意を!!