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娘に贈る回顧録 34/7300 憧れのワッフル、お味は?
負荷テストの提案
定期的な血液検査を続けてきた
検査の数値が高いものを除いて
食事の支度をする
幸い、好き嫌いは無く何でも食べてくれた
常に原材料を確認しながら
買い物をしてきた
アレルギー表示が一般化して
近所のスーパーでも一角に専門コーナーが
作られていた
外食でも、成分表示入りのメニューが
用意されていたり
対象の食材を使わない料理が
用意できたりと
ありがたいサービスを利用してきた
10歳になった夏
体力もついて、
自分の状態を説明出来るようになった頃
担当医から負荷テストの提案があった
食材をグラム単位で摂取する
時間をおいて、さらに摂取
どこまで食べられるか記録する
何か症状が出たらストップ
2週間に1度の通院で1日がかり
病院で食べられたグラム数を
自宅で毎日食べさせる
少しずつ、慣れさせていく
アレルギー克服の方法のひとつらしい
試してみる価値はあるかも
テスト開始
たまごで始める
ゆで卵の黄身、まずは2グラム
様子を見ながら部屋で60分待機
時々様子を見に来てくれる
変化はなし
次は4グラム
絵本やおもちゃで気持ちをまぎらわす
変化はなし
まずはここまで
これから毎日4グラムを自宅で繰り返す
1ヶ月後
病院でさらに量を増やしてテストする
今回は4グラムから始めて、
出来るところまで
つまり何かしらの症状が出るまで
続けるということ
「喉が痛い」
そこでテストは終了
身体が受け付けなくなるまで
=
痛くて辛くなるまで
涙を浮かべて我慢する様子を見ると
つらい
口にしたらそうなる事が理解できるだけに
続けるのは怖かっただろう
それでも、頑張ると言う
お友達と同じようにお菓子を食べたい
同じように給食を食べたい
同じように…
進みはおそかったけれど、
今も全部は無理だけど、
食べられるものは増えた
あの時の頑張りの結果で、今がある
夢の国
憧れのディズニーワッフルとアイス
チュロス食べ歩き
お友達と同じように食べられたね。
お味はいかがだったかな?