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夏祭りと娘

「7時に迎えにきて。」と
長女からメールをもらった。

最寄りの駅までは車で10分。
そういえば、今日は駅前で夏祭りをしている。
町内の祭りなので大きくはないが
子供達が小さい時は よく行っていた。
思いだすのは 長女が小学生くらいで
長女に浴衣を着せて連れていく。

まだ、小学生なので 私も付き添いでついて歩くのだが、小さい女の子達が浴衣を着てワイワイと話しながら
歩く姿は可愛い物だった。

長女は、もともと賢かったからか あまり手がかからず トイトレも一瞬で終わり読み書きも
ほとんど苦労しなかった。
その分 私の意識は手のかかる長男に行っていたと思う。手がかかるので 預けられず
母や妹に預けるのはいつも、長女だった。

そんな長女の悲しみや寂しさを忙しさを理由にして見て見ぬふりをしていた私。
長女が そんな気持ちを抱えきれず 爆発したのは小学校1年生に上がった頃だった思う。
「ママは長男が1番 だいじでかわいいんでしょ?!」と何かのきっかけで爆発したのだ。

たぶん、小学生というストレスがプラスして
その頃から怒りん坊になってしまった娘。
何かにつけて 爆発することが増え
私とも口論することが増えた。

これでは、いけないと思い。
お風呂に2人で入っていた
ある日 ある提案をしたのだ。
「ママと2人のときは長女は赤ちゃんね。」
そういうと、長女はニンマリして
恥ずかしそうに「うん。」といったのだ。

それからは、お風呂で2人で入る時に
抱っこして赤ちゃんのように
体を洗ってやったり 頭をあらってあげたり
お世話をするようになった。
2年生になる頃には赤ちゃんを卒業して
いったが、2人の時は長女のことを
いつもより 小さい子供としたお世話してあげることはずっと続いたと思う。

4年生になり イオンで手を繋ごうとしたら
「外でははずかしい。」といって
手を繋ぐことがあっけなく終わり。
半分成人式の親への手紙には
「もう、大丈夫だよ。」という趣旨の手紙をもらい 娘の長かった 赤ちゃんがえりが終わった。

そんなことをふと思い出して
駅に着くと
元気よく帰ってくる娘。
その成長っぷりが あの時の選択を間違えてなかったと安堵する。

育児に正解はないが、
子供達の成長は親達の通信簿のようだ。
ある程度、月日がたたないと 良かったのか悪かったのかわからない。
わからない中 親達も頑張って育てている。

そうそう、私たちも完璧ではないのだ。

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