「初心者っぽい曲」脱却のために最低限必要なこと【チェックリスト】
近年便利なツールが急激に増えたおかげで、誰でも手軽に曲を作り公開できるような環境になってきました。
作曲を続けるうちに、せっかくならもっと初心者感の少ない、ハイクオリティな曲を作りたいと思うようになったクリエイターさんは多いのではないでしょうか。
そんな皆さんに向けて、僕が作曲初心者を脱却するために最低限必要と思うチェック項目をリストにしてみました。
是非全クリを目指して取り組んでみてください。
※個人的に大事と思うものや、初心者がつまずきやすそうなものを太字にしております
※あくまでもチェックリストですので、具体的なやり方等には触れていません
①作曲
Ⅰ.歌メロ
男性・女性の一般的な音域を理解しているか
音符の密度を意識して使い分けられるか
歌いやすいメロを作れるか
リズムの繰り返しを有効活用できるか
ブルーノートを有効活用できるか
Ⅱ.歌詞
メロとの親和性・流れ・リズム等を意識して作詞できるか
抽象と具象を使い分ける、適度に韻を踏む等のテクニックを意識して取り入れられるか
繰り返しを有効活用できるか
Ⅲ.ハモリ
スケールやコードに合ったものを作れるか
3度・5度・オクターブを使い分けられるか
ハモリあり・なし・上ハモ・下ハモを使い分けられるか
あ~等のコーラスを作れるか
音域・歌いやすさを意識して作れるか
Ⅳ.スケール・コード進行
スケール・コード進行の基本を理解しているか
明るいor暗い雰囲気のスケール・コード進行を理解しているか
和風orエモいorかっこいい雰囲気のスケール・コード進行を理解しているか
5・M7・m7・7・sus4・add9を理解し有効活用できるか
代理コード・オンコード・転回を理解し有効活用できるか
セカンダリードミナント・ツーファイブを理解し有効活用できるか
歌メロからコード付けできるか
②編曲
Ⅰ.ギター・ピアノ・ベース・ブラス・ストリングス・ドラム・パーカッション等の生楽器
打ち込む(演奏しない)場合
曲展開に合った役割を与えられるか(伴奏・ソロ等)
左右の手や足の動きを意識して演奏させられるか(ギターならパワーコードやアルペジオ等・ピアノならペダル等)
存在しない、演奏不可能なフレーズになっていないか
打ち込みっぽさの少ない打ち込みができるか(タイミングや強弱のヒューマナイズ)
フレーズ・フィルインの引き出しは十分あるか
高音質なソフト音源を持っているか
曲に合わせて楽器や音作りを使い分けられるか
レコーディングする場合
ある程度どんな曲にも対応できる演奏技術はあるか
高音質で録音できる環境はあるか
曲に合わせて楽器や音作りを使い分けられるか
Ⅱ.シンセリード・パッド・プラック等
曲展開に合った役割を与えられるか(伴奏・ソロ等)
曲に合わせて楽器や音作りを使い分けられるか
高音質なソフト音源を持っているか
Ⅲ.全体
楽器数は適切か
展開に繰り返しは有効活用されているか
飽きにくい展開を意識しているか
ブレイクや落ちサビ等、緩急をつけられるか
曲時間は長すぎないか(4分半未満がベター)
③ミックス
Ⅰ.ボーカル
原音の品質を可能な限り高められているか
(ボカロの場合)ベタ打ちではなく、効果的な調声を行っているか
(レコーディングした場合)きちんとした機材・ノイズの少ない環境で最高のテイクを録れているか
エディットを必要十分に行っているか
ノイズ軽減
手コンプ
タイミング補正
ピッチ補正
音作りを必要十分に行っているか
ファントムセンター解消・ダブリング
イコライザー(ローカット・倍音整理・ピーク管理等)
コンプレッサー(Peak・RMS・子音・トランジェントのコントロール等)
ディエッサー(歯擦音のコントロール)
空間系エフェクト(リバーブ・ディレイ)
ラジオボイス等のよく聞くエフェクト
Ⅱ.低音域パート(ベースの低音域・キック・タム等)
基本の音作りは出来るか(イコライザー・コンプレッサー等)
コンプ感のコントロールは出来るか
棲み分けは出来るか(イコライザー・サイドチェインコンプ等)
ベースは低音域と中高音域に分けて音作りしているか
Ⅲ.中音域・高音域パート
基本の音作りは出来るか(イコライザー・コンプレッサー・エキサイター等)
棲み分けは出来るか(イコライザー・パン振り・主役を邪魔していないか等)
空間系エフェクト(リバーブ・ディレイ)
Ⅳ.全体
音量は適切か(2MIX時でPeak-1db等)
音量バランスは適切か
ジャンルや目的に合ったEQバランスを取れているか
パン振りは適切か
④マスタリング
マスタリングの役割や必要性を理解し、目的を持って処理内容を選択できるか
マスタリングで大幅な調整をしていないか
ジャンルや目的に合ったEQバランスを取れているか
ジャンルや目的に合わせて適切な音圧設定を出来るか
いかがでしたでしょうか。
参考になりましたら幸いです。
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また次の記事でお会いしましょう。