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【実体験】フリーランスになるためにやった3つのこと

僕は今フリーランス作曲家を本業に生計を立てていますが、以前は普通の会社に勤めていました。
フリーランス作曲家になりたい!と思い始めてから実際になるまでにしてきたことは沢山ありますが、その中でも特にやっておいて良かったと思う3つのことを紹介していきます。


①最初は会社を辞めず、副業から始めた

僕は会社員として学習塾の教室長をやっていたのですが、副業として作曲依頼を受け付けており、平日は会社、休日は作曲に励む毎日を過ごしていました。

これはよく言うことではありますが、会社をいきなり辞めてフリーランスになるのはおすすめしません。
無計画に会社を辞めてしまえば、最悪無収入になってしまうことだって考えられます。

いきなり会社を辞めず、まずは副業で始めることのメリットはこちらです。

  • 自分に適性があるかどうか見極めることができる

  • 事業として成立するか見極めることができる

  • 予め販路を確保し、単価を上げることもできる

それぞれ解説していきます。

Ⅰ.自分に適性があるかどうかを見極めることができる

いざフリーランスとしての業務を始めてみると、こんなことを思ってしまうかもしれません。

  • やってみたら意外と苦痛だった

  • 在宅勤務だと思ったより集中できない

  • 時間管理ができずだらだらしてしまう

  • 安定した収入がないことに耐えられない

  • 仕事とプライベートの境目が曖昧で休まらない

  • 指示がないと何をすれば良いか分からない

  • お客さんからの要望やクレームでメンタルがやられてしまう

もし会社をいきなり辞めてフリーランスになった人がこんなことを思ってしまったら、せっかくのフリーランスライフなのに全然楽しくないでしょうし、最悪すぐにフリーランスを辞めてしまうかもしれません。

今の仕事を続けながら副業としてフリーランスを体験することで、自分がフリーランスとしての仕事に対して何を感じるのか、自分は向いているのかを予め知ることができます。

フリーランスになることを人生の目的にしてはいけません。
あくまでも自分が自分らしく、幸せに過ごせるようになるための手段として考えるべきです。

自分が幸せに過ごせるようにするためにも、予め自分がフリーランスに適性があるかどうかを見極める必要があります。

ちなみに僕は副業として作曲依頼を受け付け始めてから何ヶ月経ってもネガティブな感情が殆ど湧きませんでしたので、ああやっぱり自分は会社員ではなくフリーランスとして生きるべきなんだなと再確認できました。

Ⅱ.事業として成立するかどうかを見極めることができる

いざフリーランスとしての業務を始めてみると、こんなことを思ってしまうかもしれません。

  • 収入がかけた時間や労力の割に合わない

  • 思ったより需要が無い

  • 向上心やプライドを持てずスキルアップしようと思えない

これでは近いうちに生活が破綻します。
会社を辞めていなければ時間をかけて事業計画を見直し改善を図ることができますが、もし既に会社を辞めてしまっていたらそんなことは出来ません。

前述しましたが、フリーランスになることは自分が幸せに過ごせるようになるための手段です。
フリーランスになって収入が減った、忙しすぎる、仕事が無いなんて状態は幸せとは程遠いですよね。

ちなみに僕は副業時代、最初はかなりの低単価で請け負っておりましたし、1曲作るのにもかなり時間がかかっておりましたので、あのままフリーランスになっていたら生活がままならなかったと思います。

Ⅲ.予め販路を確保し、単価を上げることもできる

フリーランスになった初日、「さあ今から仕事を獲る方法を考えよう」なんて思っていたら遅すぎです。
リアルにしろネットにしろ、仕事獲得までのプロセスは一朝一夕では済みません。
仕事の無い状態が何日も続けばどんどん不安になっていき、「やっぱり会社員に戻っちゃおうかな」なんて思ってしまうのがオチです。

予め販路やリピーターさんを確保しておけば、フリーランス初日から不安なく実務に励むことができます。

ちなみに僕は、予約という形でフリーランス初月までに10件以上の仕事を確保しておりましたので、ものすごく忙しかったですが不安は全くありませんでしたし、むしろ忙しさを楽しむことができました。

また、実績もなく、スキルが未熟なうちはどうしても単価を低く設定せざるを得ません。
副業として業務をこなすうちにだんだん実績や経験が積み上がってきますので、いざ会社を辞めてフリーランスになった初日から、高単価で仕事を獲得することができるようになります。

ちなみに僕は1件目の作曲の仕事は無料で請け負ったのですが、その後5000円→10000円→15000円…と値上げを重ね、フリーランスになった時には、月に8~10日休みを設けても会社員時代と比較して収入が減らないくらいにはなっていました。

②フリーランスになる想定で転職した

僕は昔から、「いつかは社長やフリーランスになりたいな、なるんだろうな」と漠然と思っていました。
大学卒業時には明確なビジョンもなく看護師になったのですが、色々あって転職することになった際、いつか社長またはフリーランスになるうえで役に立ちそうな職種を条件に転職先を探していました。

▼僕のざっくりとした経歴はこちら

Ⅰ.転職先1:学習塾の教室長になりました

社長になって塾を経営したわけではないのですが、例えばこんなことを体験できました。

  • お金の管理や計画(売上・経費)

  • 営業・販促活動(HP作成・講習や教材をお申込みいただけるような活動等)

  • アルバイト講師のマネジメント(研修やメンタルケア等)

その結果、こんなことが分かってきました。

  • 現場よりも経営に近い業務ほど楽しい

  • 対面で人と関わることは得意ではない、物凄く疲れる

  • 店舗や在庫を持つような事業は怖いと感じる

これらを踏まえたうえで、ちょうど副業でも行っていた作曲でフリーランスになることを本格的に検討し始めました。

Ⅱ.転職先2:完全在宅勤務のインサイドセールス(電話やネットでの営業職)になりました

この仕事を選んだ理由はこちらです。

  • フリーランスとしての事業は完全在宅で行うことを想定していたので、本当に自分が家で働けるのか知りたかった

  • 仕事獲得のためにネットでの営業スキルを高めたかった

その結果、自分は家でも問題なく働けることが分かりましたし、この仕事では沢山のことを勉強させていただくことが出来たのですが、何よりもインターネットベースでのビジネスマナーを身につけることができたような気がしています。

フリーランスはビジネスマナーを身につける機会がなかなかありませんが、マナーがなっていないとお客さんに不快な思いをさせてしまうかもしれませんし、最悪仕事を失うことに繋がりかねません。
継続して勉強していかなければいけないものの、ベースとなる部分を鍛え上げていただけたことには本当に感謝しています。

(勤務期間が3ヶ月と短かったため営業スキルが上がった実感は全くありませんが、今のところ支障は出ていないので良しとしています。)

③スキルアップに時間をかけ、機材にお金をかけた

僕はメインターゲットとなるお客様の属性を「かっこいい歌ものオリジナル曲が欲しい活動者様(歌い手・Vtuber・アイドル等)」としているつもりなのですが、実際にはこの層を外れたお客様にも多数来ていただいております。

例えば、

  • 可愛い曲が欲しいアイドル様

  • 歌ものではなく自作ゲームのBGMが欲しいクリエイター様

  • ある商品の明るいブランドイメージソングが欲しい企業様

といった感じです。

これらの方からご連絡いただいた際、もちろんお断りすることは出来るのですが、せっかくご縁があってご連絡いただいたのですから、基本的に断らないというポリシーのもとで仕事をしています。
(自信のない仕事でも断らないことが、自分の成長・スキルアップに繋がるとも思っています。)

そうなると僕が今まで聴いてこなかった、作ってこなかったようなジャンルの曲を勉強する必要がありましたので、本当は勉強なんか嫌いなのですが、時間をかけて勉強するようにしました。
実際に納品した曲の制作時間以上の勉強時間を取ったことさえありました。

フリーランスになってしまうとメインの収入源が「納品」によって得られるものになってしまいますから、お金のことを考えると、腰を据えて勉強時間を確保することが難しくなってしまいます。
それが分かっていたため、フリーランスになる前の副業時代にとにかく沢山勉強しました。

また、安くないお金を頂いている以上は値段に見合った、或いはそれ以上に高いクオリティの曲をお届けする必要があります。
その為には僕のスキルも必須ではありますが、高い品質の道具も欠かせません。

しかしフリーランスになってしまうとお金が減るのが怖くなり、機材に投資する踏ん切りがつかなくなりがちです。
ですので僕は会社員としての安定した収入があるうちに、「いつか買おうと思っていたプラグインリスト」に入っていたものは全部買いました。
お金の力とは凄まじいもので、例えばトランペットの音源なんか、見違えるほど音が良くなりました。
もっと早く買えば良かったと、今でも新しいプラグインを買う度に思っています。

副業でやっていた頃は、口ではプロとは言いつつもあくまでも副業、言ってしまえば趣味の延長のような気持ちが正直ありました。
しかしフリーランス作曲家を名乗る以上、まだまだ未熟ではありますが今はプロです。
自信をもってフリーランス、つまりプロの作曲家になるために、会社員のうちに時間やお金を沢山投資しました。


いかがでしたでしょうか。
参考になりましたら幸いです。
また次の記事でお会いしましょう。

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