移動の電車の中の詩の
移動の電車。
ちょうどよく空いていた端っこの席に座り
なんとなく車内を見渡す。椅子取りゲームに勝利した者のみに許されるアイドリングタイム。貼り出された広告に記された詩が目に着く。ある人の視点で車窓から見える景色について書いてあるみたい。桜色のデザインが新しい季節が近いことを教える。
そういえば、11年前の春は車内が暗かったな。
計画停電や節電が叫ばれ、至るところが薄暗くなった。地震速報で電車が急停車することも多かった。
少し時が経ち、今はマスク必須の車内。
こう何度も波乱に呑