移動の電車の中の詩の
移動の電車。
ちょうどよく空いていた端っこの席に座り
なんとなく車内を見渡す。椅子取りゲームに勝利した者のみに許されるアイドリングタイム。貼り出された広告に記された詩が目に着く。ある人の視点で車窓から見える景色について書いてあるみたい。桜色のデザインが新しい季節が近いことを教える。
そういえば、11年前の春は車内が暗かったな。
計画停電や節電が叫ばれ、至るところが薄暗くなった。地震速報で電車が急停車することも多かった。
少し時が経ち、今はマスク必須の車内。
こう何度も波乱に呑まれる世代って稀なんじゃない?
911もあったし、リーマンショックもあって。
海を超えれば争いが始まってる。
でも、昨日『ワンダーウーマン』を見ながら思った。
どの時代に生まれたって
時勢や正義や身近な愛に悩み続ける。
誰もがそうやって生きていくんだ。
その折々で手を取り合える人がいたなら
それが友だちで、家族かもしれない。
そんなことを考えてたら降りる駅についた。
結局あの詩は読めなかった。
けどなんかありがとう、詩。
先日、満員電車の中で見かけたおじさん。
電車で眠りながらポップを手に主張する。
なんと時間の使い方が上手なことか。
こういうアピールが正しいのかはわからない。
でも人それぞれのスタイル。
人それぞれのマイウェイ。
とにもかくにも誰も命を失わないのがいいよね。
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