四半期振り返りをラジオにしてみた
こんにちは。freeeのカスタマーサクセス船団にてムーブメント推進の取り組みを行っているshaunです。
カスタマーサクセス船団の四半期の振り返りをラジオ形式にしたら意外とよかったので、施策振り返りも兼ねてnoteに投稿してみます!
ラジオ配信のキッカケ
みなさんの組織でも四半期や半期の区切りでキックオフや振り返りを行うことってありませんか?数字の着地がどうだった、こんな施策・案件があった、などなど。でも、聞き手側に立った時にこう思ったことがある人も多いはず。
「バーッと喋ってて結局よく分かんなかった。」
カスタマーサクセス船団でも四半期ごとにAll Handsと称して、社員が一堂に会して、前期の振り返りや次期の取り組みを説明するイベントを行っています。
各船の船長(≒部長)たちがプレゼンをするのですが、開催時間も限られているため、1人あたりの持ち時間はたったの2分。
船長たちも要点を絞ったプレゼンをしてくれるものの、他の船(≒部)の背景知識が薄いと、短時間でのキャッチアップは難しく、質問はありますか?と聞かれても「・・・」という状態。
こんな感じで、振り返ってはいるが伝わり切っていないという課題を個人的に感じていました。(こういう組織意外と多いのでは)
また、船団内のアンケート調査を見ると、「船団内の問合せ先が分からない」という課題を持つ人が非常に多いことも分かりました。”他の船が何をやっているかよく分かっていない”ので、”どこに問合せすべきか分からない”、という感覚があるのでは、とぼんやり思っていました。
そこで、四半期の振り返りはAll Handsでは行わず、別途オンラインで配信する形式でやってみることにしました。
やったこと
1回30分で、毎日お昼の12:05からライブ配信(Google Meetで配信)
スライドを投影しながら、船長とメンバーの対談形式で進行
配信中のコメントや質問はSlackのスレッドにポストしてもらって、配信中に拾っていく
配信後にはアーカイブと投影資料をSlackで周知
ラジオといっても、会議室に置いてあるカメラとマイクをGoogleMeetにつないで喋っている様子を映しているだけなので、超簡単にスタートできました。
スライドはあるが台本はないので、本番は基本アドリブ。
効果
ラジオ開始前に数字を取っていたわけではないので視聴後のアンケート結果のみですが、業務理解には貢献できてそう!!
他の船の理解が深まったか? 4.67
2分の振り返りで聞くよりずっと分かりやすかった
船団全体の動きを把握するのに役立ちました
というコメントを多数いただきました。
特に入社間もないメンバーからは、どの船が何をやっているか分からなったのでキャッチアップに役立ちました、というコメントも。
人柄や雰囲気は分かりましたか? 4.22
ラジオの配信では”普段のチームの様子”を出して貰えるように意識していました。船長とメンバーの掛け合いには、船ごとのカラーが色濃く出てくるので、1~2分の発表では伝わり切らない、"ウェット"な部分を知るキッカケにもなっていたのでは。
また、スピーカーを務める船長も数字の落着や施策のハイライトだけを短時間で喋っていたときよりも、”なぜ〇〇を目指すのか”という「思い」が自然と言葉になって出てきていたので、こういった部分もラジオならではの良さでした。
どんな問合せが出来そうかイメージが持てたか? 3.89
ここはまだまだ伸びしろがありそう。初めてのラジオ配信ということもあり、基礎的な内容が中心だったので、目の前の業務や今抱えている課題感との結びつきは弱かったかもしれません。こんな問合せをしてね、とか具体を話してみるのが良いかも。
もう少し突っ込んだ内容や、ホットな課題について話すような回も今後の配信ではやってみたい。
課題
ライブ配信にしたことで、”見たい人だけ見るコンテンツ”に寄ってきたのも事実としてあります。現地に集合するやり方は時間の制約はあるものの、全員に情報共有が出来ます。一方で、オンライン配信では、そもそも見ない人には情報が届かないので理解度の濃淡が出来てしまうのが難点。
ラジオの告知はSlackで行っていましたが、ラジオを知ったキッカケが「人づてに聞いた」というメンバーも一定数いました。ラジオへの関心が薄い層にも聞いてもらうために、口コミで広めてくれるインフルエンサーをピックアップして、各船の朝会で「昨日のラジオ聞いた?」と広めてくれるような仕掛けをやってもいいかも。
終わりに
ラジオ形式の配信をやってみて課題感も分かりました。全員mustで知って欲しい、というコンテンツには不向きですが、数字だけじゃなくて思いや背景も丁寧に伝えたい、というようなケースは相性がいいと思います。
四半期ごとの振り返りでは時間が短すぎて思いが伝えきれていないな~、と悩むことがあればラジオ形式での配信を検討してみてはいかがでしょう!