Photo by 🦎ToLuTORU山には魅力がある。なんだろう?美しさ。広大さ。絶景を見せてくれる場所。生き物と出会える場所。ずっと昔から変わらずあるもの。理由はいくらでも出てくるのですが、僕が山の初々しさを感じる瞬間は初冬の山です。勿論、春の芽吹く時期、夏の緑生茂る、花々が綺麗な時期、秋の紅葉が綺麗な時期全て大好きなのですが、この初冬は白化粧がほんのりと山を覆うのです。険しい山肌、切り立ったピークが青い晴天に突き刺さるようにそびえ立っていて、そこに雪がちらほらとついていく。その様子を見ていくとまるで、日本の風景画のように美しさを増していく。山肌も美しいが、白い雪が久しぶりにあった友人のように懐かしく感じ、いつまでも見てしまう。山の下に、すっかり落葉して枝だけになった森が広がっている。この木々に雪が降り枝に雪がついて太陽の光で光芒ができて、樹氷と光芒が見られる日がこれから訪れるのかと思うとワクワクしてしまう。そして、今この木々はそのイメージを膨らませる一番のタイミング。道端には笹の上に、雪が。どんな冬が訪れるのか、きっと美しい冬が訪れる。今この瞬間が期待に胸が膨らんでしまうのだ。