【番外編】未知なる深海生物
深海生物を見る&イベントに参加してきました!
京都水族館、新江ノ島水族館水族館の記事を投稿させて頂きましたが、3回目の前に突然の番外編です。
2月は深海生物のイベントや展示している水族館が多く、私はサンシャイン水族館、横浜・八景島シーパラダイス、しながわ水族館の3つの水族館に行ってきました!
行った順から紹介していきたいと思います。
少し長くなってしまうかもしれませんが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
深海って?深海生物って?
深海っていいですよね。未知の世界、ロマンがあります。アーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』という本で海の底で生活している人物が出てくるのですがとても羨ましい。
どこからが深海と呼ぶ領域になるのかというと、一般的に200m以深を深海と呼ぶそうです。太陽の光が届きにくくなり真っ暗な世界で進化・退化または何百年も姿を変えずにいる生物たちが独自のスタイルで生存しています。
水圧は10m深くなるたびに1気圧(1㎠に約1kg)の力がかかり、水深200mでは地上の0.1%の明るさに、非常に冷たく水深200m以深10~13℃くらいになります。まとめると重くて、暗くて、冷たい場所です。
深海生物は赤色をしていることが多く、理由としては海の中では赤色が最初に吸収されてしまうので、深海では体が黒く見えて目立ちにくくするためです。また深海魚の変わった形は数少ないチャンスで獲物を逃がさないために口や胃など体の一部が大きい種類が多く存在しています。
日本では静岡県の沼津市が2500mと日本一の深さを誇り、調査を進められています。
①サンシャイン水族館
サンシャイン水族館では夜間特別トークイベントに参加しました。定員先着150名だったため、前日にこのイベントを知った私はチケットが取れるか不安でしたが、購入することができました。
翌日サンシャイン水族館の入り口に到着すると数名既に並んでおり、意外に子どもも多く、あとはマニアックそうな大人の方たちの姿が見られます。自分を含め1人で参加している方もいて安心しました。
トークイベントの内容は「水中ドローン」について。恥ずかしながらはじめて名前を聞きました。
水中ドローンの種類は主に3つあり
一目は無人探査機
有線接続で遠隔で操作します。ピンポイント調査が可能です。
二つ目は有人潜水調査船
人が中に入って操縦します。調査可能範囲が広いのが特徴です。日本ではしんかい 6500が代表的です。
三つ目は自律型無人探査機
ケーブルや操縦士が不要で広範囲の地形調査が可能です。
サンシャイン水族館が所持しているのは無人探査機。水深300mまで対応しており、約4時間水中で活動が可能です。重さは30キロで250mくらいは15分で潜ってしまうのだそう。ゲームのコントローラーで操作するのでゲームが得意な人は向いているそうですよ。
実際にサンシャイン水族館の大水槽で捜査している様子を見ましたが、水槽は一面ガラスの反面、深海はどんな障害物があるかわからず、いつ何がケーブルに引っ掛かって切れてしまうかわかない恐怖でいっぱいで無事に水面にあがった時はホッとするそうです。
水中ドローンが潜水中も船の上で撮影している映像を見れますが正直操作に手一杯でそれどころではないらしく、しかも船酔いする人は地獄だと言っていました。私も船酔いするタイプなので想像しただけで気持ち悪い……。
捜査が終了するとサンシャイン水族館に持ち帰り、録画した映像を見直します。ここで現地では気がつかなかった映像がたくさんあるのだそう。船の上での過酷さが伺えます。トークイベントでは実際に水中ドローンで撮影した映像をいくつか見せてくれました。
そして今回、沼津市で捕獲することができたメンダコを見ることができました。生きているメンダコを見ることができるなんて……感動でした。
②横浜・八景島シーパラダイス
八景島シーパラダイスでは「新激グロ深海生物タッチ」に参加しました。
いつもは入れないアクアスタジアムの裏に深海生物が展示されており、好きな生物からタッチできます。わくわくしながら中へ入ると、想像以上の生臭さに一気に血の気が引くのがわかりました。お魚屋さんの匂いに鮮度を無くした感じ?換気がされずに放置した?臭いがします。序盤から怖じ気ついてしまいましたが、せっかく予約して来たので気を取り直して深海生物にタッチスタート。
魚はコラーゲンのようなプニプニした感じ、甲殻類は殻が凄く固いです。そしてサメなどの骨がある生物は骨は太くて固く、お腹にいくにつれてプニプニしてきます。深海の水圧に耐えられるように生体が適応していると感じました。
トレーナーさんがサメの口を開いて見せてくれて、少し会話をしていると「このコたち解凍と冷凍を繰り返しているので原形が保ててないのもあって……」と言う衝撃発言が引き金に気持ち悪くなったため、出口のすぐそばにあったトイレに駆け込みました。
激グロだけ我慢すればかなり貴重な体験ができたと思います。
八景島シーパラダイスの中にも深海生物が生きた状態で展示されており、さっきタッチしたなぁ……と思いながら眺めていました。
オオグソクムシの姿揚げが食べられると聞いていたのでチャレンジしてみようと思ったのですが「オオグソクムシはお好みのものを生簀からお選びください。」と書いてあり、また気持ち悪くなったので今回は止めました。いったいどんなサイコパスが考えた企画なのか……。今回のテーマである「見て、さわって、知って、味わう!」はとても伝わなりました。
③しながわ水族館
しながわ水族館では深海生物の展示をメインに向かいました。深海生物タッチもやっていましたが、シーパラのトラウマがあるので見るだけにとどめました。
展示されている生物は少ないですが落ち着いた雰囲気でとても見やすく、何より上2つの水族館より写真が撮りやすかったのがよかったです。今まで深海生物といえばグソクムシ、メンダコ、ラブカ等が想い浮かんでいましたがウチダニチリンヒトデが可愛かったのが新たな出会いでした。一般的なヒトデと異なり、8~12本腕があるのが特徴です。
展示スペースには深海引き網漁の様子を動画やパネルで紹介していました。
水族館メシ
サンシャイン水族館ではアクアリウムココア深海ver.を飲みました。4種類のラテアートの中からランダムで出てきます。推しのダイオウグソクムシが当たって嬉しかったです。
しながわ水族館では大きな海老フライカレースペシャルセットを頂きました。海老フライが3つも乗っかっていて、子どものときに一度は夢見たカレーライス。1日20食限定で4月28日までの販売となります。カレーの辛さも甘口or辛口の二種類から選ぶことができます。
海老フライは一個で限界が来てしまい歳を感じながらゆっくり完食しました。
今回行った水族館は
施設名:サンシャイン水族館
住所:〒170-8630
東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 屋上
開館時間:9:30~21:00(季節によって変動あり)
入館料:2400円(大人)
施設名:横浜・八景島シーパラダイス
住所:〒236-0006
横浜市金沢区八景島
開館時間:1:00~19:00(季節によって変動あり)
入館料:3000円(大人)
施設名:しながわ水族館
住所:〒140-0012
東京都品川区勝島3丁目2−1
開館時間:10:00~17:00(季節によって変動あり)
入館料:1350円(大人)
参考資料
『水族館めぐり』 G.B.出版社
『#水族館に行こう 』 JTBパブリッシング出版社
サンシャイン水族館公式サイト
横浜・八景島シーパラダイス公式サイト
しながわ水族館公式サイト