茨城で中学受検をする小学生のための「国語の勉強法(前編)」
「あのとき、こんな勉強をしておけば良かった…」と後悔しないために!
夏休み前に知りたい「国語の勉強法」について、塾の先生にお聞きしました。
Q:そもそも「国語の勉強」って大切ですか?
A:子どもたちを見ていると、国語は勉強しないですよね。もっと言うと、どのように勉強したらいいのかがわからないから勉強をしない。それは小学生だけでなく、中学生たちも同じです。一番勉強しない科目が国語だと思います。
国語=日本語だから、テストで0点を取ることはない。普段から会話等で使っているので、なんとなく解ける。でも、100点を取ることも難しい。小学生が国語の勉強でなにをしているかというと、せいぜい漢字の勉強でしょうか。漢字ドリルです。それを何回も、一生懸命やっている。ただ、中学受検(適性検査)では、漢字は出題されません。
中学受験全体でそうですが、茨城の中学受検(県立附属中及び中等教育学校の適性検査)も、〝読ませる問題〟が非常に多いです。だから〝国語力〟がない子は、太刀打ちできないでしょうね。算数に関しても、1~2行の文章を読んで「計算式をつくって解く」という、単純な問題ではないので。文章がかなり複雑と言うか…、注意深く読まないと解けない問題です。例えば、友人2人が会話をしていて、意見を出し合っていると。そこからヒントを見つけて、答えを導き出していくような問題ですので。やはり国語力がない子は、何が書いてあるかがわからない。読みとれないのです。
ですから、中学受検の基礎・土台となるのが国語であり、国語力は鍛える必要があると思います。
Q:では、どうやって「国語の勉強」をしたら良いのですか?
A:国語力のなかで、特に重要なのが〝読解力〟です。〝読み解く力〟です。ですから国語の勉強というのは、「読解力をどうつけるか」がカギになってくると思います。
ただ、読み解く力とは言っても、本を読まない子が増えてきているので、読めない。そして、新聞を購読しているご家庭も少なくなってきて、新聞も読まない…。たとえネットで情報に触れているとしても、美味しいところだけをつまみ食いするような読み方だから、ますます子どもたちの読解力は低下していると思います。
では、どうやって「国語の勉強」をしたら良いか? 基本は「本を読む」ことでしょうね。
Q:本を読めば、読解力は身につきますか?
A:もちろんです! ただし留意点があります。本を読む機会を増やすことが大切なのですが、なんとなく漫然と読むだけでは、読解力は効率的につきません。もっと言うと、勉強のために肩肘張って読むというのでは効果が低いと思います。というよりは、いろんなものに興味関心を持って、その好奇心のために「本を読む」「新聞を読む」「ニュースを見る」ことのほうが重要のような気がしますね。ちなみに中学受検は、そのような子が受かります。つまり、知的好奇心が強い子、問題意識を持っている子です。
いろんなことに興味関心を持って、自分で調べる。その調べる過程で、自然と読解力もついていきますし、さまざまなことも覚えるので、結果として知識も増えていきます。ですから、答えをすぐに聞くのではなく、「なぜそうなるのか?」と問うこと、疑問を持つことから始まるのだと思います。
常に「なぜ?」「どうして?」を意識する。加えて、本で調べる。急がば回れです。その積み重ねが中学受検にも役に立つと思います。単なる知識の詰め込みだけの勉強では、やはり限界が来ると思います。
(次回、「国語の勉強法」(後編)もお楽しみに!)
※この記事は、青木信行 先生(茨進)、飯島孝 先生(茨城教育研究会)、倉田正士 先生(学秀館)、柴山信行 先生(新教研)、田中拓也 先生(TSSつくば予備校)、西田純一 先生(茨城統一テスト協議会)、広瀬伸一 先生(セナミ学院)、藤枝敬三 先生(弘道学館)、山辺和洋 先生(茨城統一テスト協議会)(五十音順)に取材した内容をもとに、シェアタイムが責任編集しています。
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