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ユニバの誘いを断るタオちゃん

↓前日からの続きです。

友人からのユニバの誘いを頑なに断り続けるタオちゃん。
「私は行きません」
「なんで、なんで、行ったことあるん?」
「行ったことあるよ」
「楽しくなかった?」
「楽しかったよ」
「ほんなら行こうよ!」
「だから、行きたいけど行けないの!」
「行きたいけど行かない。どういうこと?」
「行きたいけど行かないじゃなく、行きたいけど行けない」
「行けない? なんで? お金?」
「お金じゃないよ」
「じゃあ何?」
「身長!」
「身長? あ、あ、もしかして身長制限?」
「そうだよ。みんなと一緒に行っても私だけ乗られへんねん!」

この後、みんなで大爆笑。
もちろん背が低いことについて、
笑ったりしてはいけない現代だけれど、
個性を分かち合えて、
笑える仲間がいることっていいことだと思う。

「笑ってごめん。じゃあさ、タオちゃんが乗られへんやつは乗らへんからさ」
「絶対ウソや。お前ら絶対にそこで笑うもん!」
「バレたか」
「わかるわ。お前らの考えそうなこと」
「じゃあ、大っきなってから行こ!」
「うん。ごめんな」

タオちゃんは人気者である。

こんな子どもたちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。

(らおばん)

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古本喫茶店主らおばん
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