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今年一番感動したこと。伝説の学年の卒業式

今年ももう残すところ3日となった。
歳を取ると時間が早く過ぎていく。
実はそれは自分が肉体も精神も脳みそも遅くなってきていることに今年気がついた。

そんなことはさておき、
今年一番感動をしたことを書いておこう。

それは3月の小学生たちの卒業式の日のこと。
店頭に出す看板には、
”ご卒業おめでとう!”と書いた。

今年3月に卒業した小学生たちは、
お店がオープンした頃は5年生で、
一番お店に来てくれていた学年だ。
とてつもなく明るくて、
とてつもなく騒がしくて、
とてつもなく仲の良い学年だった。
学校の中でも”伝説の学年”と言われていたり、
近所では、”一番やかましい学年”と呼ばれている。

卒業式が終わって、
最後の小学校からの帰路、
卒業生たちの何人かが通学路であるお店の前の道を通る。
「おっちゃん!」
扉が開いた。
いつもと違うええ服を着ている。
親御さんも一緒だ。
「卒業おめでとう!」
「うん、ありがとう。これ、卒業証書」
卒業証書を見せてくれた。

なんか、涙が出そうになった。

これを書いている今も涙が出そうだ。

すると、違う子がやってきて、
「おっちゃん! 卒業したでえ」
そして卒業証書を見せてくれる。
そうやって何人か来てくれた。

「おっちゃん! 記念写真撮ろ!」

ありがとうな!
ほんま、ありがとうな!

こんな子どもたちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。

(らおばん)

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古本喫茶店主らおばん
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