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2020年ベストトラック 50

2020年、好きだった歌を50曲。好みの方向性はやっぱり自分が好みなメロディかどうかってことなんですが、今までよりはミニマルな感じの曲も増えたかも。家でしっとり聴いたり、疲れた帰り道に聴くことが増えたからかな。


50位 yonawo「麗らか」
メジャー1stアルバム『明日は当然来ないでしょ』より。短曲をつるっと聴かせる流れの中でハッとする。去年秋にライブで聴いた時も確かハッとした。

49位 フレンズ「あくびをすれば」
フレンズに常にあった、夕方5~6時くらいに放送されてるアニメのEDテーマ感を、遂に正式にその枠で展開した1曲。普遍的なニコニコを生んでくれる。

48位 桃野陽介「MOTHER2」
元モノブライト、ソロ1stより。ストレンジさもあったバンド時代と比べると、そのコブシの効いた声をメロディアスで素朴に昇華していて推せる。

47位 KID FRESINO「Cats&Dogs feat.カネコアヤノ」
僕が無知なだけかもしれないですが、こんな風に後半の歌を完全にジャックするフィーチャリングって斬新だな、と。日常の淵にある愛と退屈のこと。

46位 ビッケブランカVS岡崎体育「化かしHOUR NIGHT」
お互いキツネとタヌキに見立て、化かし合うとバカし合うを掛けたっていうキャラクター性と言葉遊びだけでもう100点。歌声の相性も最高だと思う。

45位 ストレイテナー「さよならだけがおしえてくれた」
もうどんなタイトルの曲が出ても驚かないくらいになったけれど、それでもこの明快なテーマ提示には歩んできた道のりが滲んでエモが滴ってしまう。

44位 fox capture plan「やけにサンシャイン feat.おかもとえみ」
フレンズで聴かせるのとは違う、えみそんの凛々しくてパワフルな歌がfox caputure planなりのリゾートポップスの中で眩しく跳ね回っている。

43位 東京事変「現役プレイヤー」
2020年と言えば東京事変の再起動。新曲群の中でも屈指のカムバック感があった。高らかに鳴らされる逆襲のポップス。満面の笑みでシーンを揺らす。

42位 TENDRE「HOPE」
リズムで聴かせるタイプのシンガーだと思っていたけど、この曲は穏やかな歌心がたっぷり。この世界に向け、誠実でタフな志を歌う点も意外だった。

41位 春ねむり「Riot」
絶叫のシンガー、2枚目のアルバム『ASTHERISM』より。ポエトリー、叫び、<Riot>の無機質な連呼、暴れ出しそうな気分を演劇的にデザイン。

40位 Tempalay「大東京万博」
サイケメロウと大合唱を繋ぎ合わせた、静かなる闘争のような1曲。最終的に人と人、みたいな所に辿り着くのも素敵。<面白く輝いていて>って好き。

39位 SAKANAMON「夏の行方」
SAKANAMONは森野さんが作曲に入ってる曲がことごとくツボで、これも例に漏れず。そして藤森くんの書く夏のノスタルジーが重なればそりゃ至高。

38位 never young beach「サイダーのように言葉が湧き上がる」
ネバヤンが映画タイアップで映画タイトルと同じ題の主題歌を作るなんて、という感じだが完璧にモノにしている秀曲。軽やかできゅんとなる清涼感。

37位 片平里菜「赤い目の空」
12カ月を12曲で表現したアルバム『一年中』、その8月を担う1曲。切なげなはずなのに、どこかさっぱりとした歌声がよりその感傷を高めている。

36位 NYAI「pomason」
福岡が誇るオルタナ/パワーポップバンド、年始にリリースしたスピーディーなギターロック。<見えない意味><まだスローリー>の滑らかさたるや。

35位 GOING UNDER GROUND「ビーチパーティー」
曽我部恵一がアレンジ/プロデュースに参加したシューゲイズ・ナンバー。茹だるような灼熱の夏、まるで幻のように消えた日々のことを愛おしく思う。

34位 吉澤嘉代子「サービスエリア」
レーベル移籍後、久々のニューシングル。ムーディーかつハイファイな音像と、異世界突入SFを混ぜ合わせたシュールでしなやかなモダン歌謡曲。

33位 藤原さくら「ゆめのなか」
スカートがアレンジを手掛けたソフトロック。ゆらゆらとしたグルーヴの中、パーカッションの音やピアノのまぶし方など小技が効きまくってる。

32位 MONO NO AWARE「ゾッコン」
どうしようもないまでに膨れ上がった思いがヘンテコなフレージングで飛び出してゆく。爽やかなのにちょっと変、こういうバンドはワクワクするなぁ

31位 私立恵比寿中学「23回目のサマーナイト」
これはMVを含めて、かなりざわついた記憶がある。こういうアプローチ、あってもおかしくないはずなのに"永遠に中学生"を掲げてるからなのだろう。

30位 MONOEYES「リザードマン」
細美武士が歌ってきた這い上がるということについて、くっきりとした日本語で歌われた1曲。ドコドコ鳴るサビを口ずさめば胸がぎゅーってなる。

29位 BIGMAMA「セントライト」
何年おきかにやってくるBIGMAMAの黄金律のような1曲。サビでふわっと持ち上がるメロディ、追いかけるように続くバイオリン、これぞ、な味つけ。

28位 東京スカパラダイスオーケストラ「倒れないドミノ」
茂木欣一の歌声は晴れやかで、心が透くような気持ちになる。ギリギリの世界でもスカパラはフルエネルギーで泣かせてくる。どこまでも頼もしい。

27位 藤井風「優しさ」
ワードの威力でかます曲が続いた後でのこれ、その辺の見せ方も流石すぎ。どこか懐かしいメロディ、普遍的なテーマを丁寧に扱った慈しみの歌だ。

26位 ナードマグネット「爆発しそう」
怒っていいことすら、なぜか怒らず我慢することが美徳とされる。そんなことあっていいんですかね。2020年の不条理を刺し違える覚悟で鳴らすのだ。

25位 tofubeats「陰謀論」
ちょっとドキッとする言葉。そんな意味ないはずなのに意味が薫ってくる凄さ。黙々と家で踊る日々が増えたことで、現場への愛が溢れ出してしまう。

24位 GEZAN「東京」
『狂(KLUE)』というアルバムが全体を通してこの「東京」という楽曲に収束していく、という意味では最も長いイントロを擁する「東京」なのでは。

23位 レキシ「ギガアイシテル」
真面目に全振りした時の池ちゃんの強さ、エビ中への提供曲では証明済みだったが遂に本体でも解禁。創作物の魔法という根源的なテーマが煌めいてる

22位 KERENMI 「ROOFTOPS feat.藤原聡(Official髭男dism)」
作曲:蔦屋好位置、作詞:藤原聡による1曲。絶妙なストップ&ゴーで見せる音の抜き差しが心地よい。藤原くんはセカイ系っぽい曲書くの巧いんだよな

21位 小山田壮平「OH MY GOD」
ジャングリーなリフで進行していく、andymoriにもALにもないアレンジアプローチをソロ1作目に持ってくる気概。稀代のシンガーの初メジャー作。

20位 ズーカラデル「夜明けのうた」
世界を変えてしまいたいなんて思ったことはないし、たいそれた志もない。でも、明けない夜を「明けないね」って笑い飛ばすことはできるかも。

19位 Official髭男dism「HELLO」
何でもやれてしまう彼らだが、ロックバンドとしてのアンセムも作り上げてしまった。タイトルを叫ぶだけで持ち上がってしまう心、突き抜けてる。

18位 小西真奈美「君とはもう逢えなくても」
90s J-POPのリバーブ感と囁くような歌声(意外!)で20sに懐かしく温かい切なさを組み上げた。作詞作曲の才、それを活かす亀田誠治の名編曲。

17位 odol「瞬間」
ドクドクと脈打つ心臓のような昂るドラミングに、さっぱりとした歌が乗る。沸沸とした予感を歌うに相応しい、物語性のある出色のアレンジ。

16位 Ropes「TONIGHT」
このリズムでこのギターを刻まれると涙腺がダメになってしまう癖があるのだけど、そのツボをぐいぐい押してくる曲。ノイズやコーラスも美麗。

15位 Vaundy「怪獣の花唄」
オントレンドでスムースなラップシンガー?チルアウト系のhip hop?いや2020年のロックアンセムのクリエイターでした。夏フェスで聴きたいやつ。

14位 サニーデイ・サービス「春の風」
豪快にドライブしていく塊のようなバンドグルーヴ、散文のように輝く言葉がジャキジャキなギターに乗ればそれは絶景!!拳突き上げたい。

13位 PEDRO「感傷謳歌」
このリフにこの四つ打ちときて、アユニの絞り出すような声なのだからエモ尽くし。いつだって切なくも前向きでありたい僕らのための歌。

12位 Gotch「You」
オーガニックな手触りとカントリーテイストを持つGotchソロの新顔。ファルセット中心なアプローチも珍しいし、どんどん真っ直ぐになってる。

11位 パスピエ「プラットホーム」
「最終電車」から8年。あの時見送ったホーム、あの時見送られた電車、あの時分からなかった気持ちが舞い落ちる。時間が経ったからこそ描けた物語。

10位 lyircal school「Bring the noise」
ファンファーレのような爆発的なユニゾンから幕開け、意外なことに気持ちよいメロウネスに着地していく。forミュージックラバーな愛の決意。

9位 RYUTist『ALIVE』
連続写真のスライドショーのように移り変わっていく蓮沼執太フィルの演奏が<今ここにある景色>を広げる。自然と一体化したような4人の声も抜群。

8位 くるり「心のなかの悪魔」
ほぼ1つのメロディだけでどうしてこんなにも胸に来るのか。鬱々とした気分が、ピアノの音色に溶かされて遠くへと上っていくような。

7位 クリープハイプ「モノマネ」
心地よい切なさという表現力を手にした尾崎世界観の歌声、描けないものはないんじゃないか。ここぞ、で飛び出す張り上げる声が物語に涙を添える。

6位 Base Ball Bear「風来」
夏!青春!疾走感!であってもおかしくないギターロックの中で歌う、人生という旅情。十七歳、二十九歳、と来ての三十六歳のベボベ。ご飯が旨い。

5位 PUNPEE「GIZMO(Future Foundation)」
仮想現実みたいなものが現実味を帯びてきた世界の中で繰り広げる未来の想像図。時に迷えども、<次会う時は違う価値観で踊ろう>の言葉を頼りに。

4位 羊文学「人間だった」
パーソナルな世界からディストピアへの視座への大きな飛躍。挟まれるポエトリーから広がっていく景色。観察と祈りが混ざった温度感。

3位 ASIAN KUNG-FU GENERATION「触れたい 確かめたい  feat.塩塚モエカ(羊文学)」
奇しくもコロナ禍にこういう題でどうにもならない別れの歌が出たことで凄く強く実感を持つことに。交感し合える奇跡を大事にしたく思えた。

2位 スカート「駆ける」
一筆書きのように、スローモーションのように、流れていくように場面とグルーヴが駆動して映る叙情。大事な瞬間に聴き返してゆきたい。

1位 赤い公園「夜の公園」
もどかしさはいつだってドラマを生む。徐々に盛り上がっていく曲展開と呼応するように、甘酸っぱい切なさが初夏の風に乗っていく。美しきJ-POP。


トップ10については音声配信でも語ってみました。↓

1位 赤い公園「夜の公園」
2位 スカート「駆ける」
3位 ASIAN KUNG-FU GENERATION「触れたい 確かめたい」
4位 羊文学「人間だった」
5位 PUNPEE「GIZMO(Future Foundation)」
6位 クリープハイプ「モノマネ」
7位 Base Ball Bear「風来」
8位 くるり「心のなかの悪魔」
9位 RYUTist『ALIVE』
10位 lyrical school「Bring the noise」

11位 パスピエ「プラットホーム」
12位 Gotch「You」
13位 PEDRO「感傷謳歌」
14位 サニーデイ・サービス「春の風」
15位 Vaundy「怪獣の花唄」
16位 Ropes「TONIGHT」
17位 odol「瞬間」
18位 小西真奈美「君とはもう逢えなくても」
19位 Official髭男dism「HELLO」
20位 ズーカラデル「夜明けのうた」

21位 小山田壮平「OH MY GOD」
22位 KERENMI 「ROOFTOPS feat.藤原聡(Official髭男dism)」
23位 レキシ「ギガアイシテル」
24位 GEZAN「東京」
25位 tofubeats「陰謀論」
26位 ナードマグネット「爆発しそう」
27位 藤井風「優しさ」
28位 東京スカパラダイスオーケストラ「倒れないドミノ」
29位 BIGMAMA「セントライト」
30位 MONOEYES「リザードマン」

31位 私立恵比寿中学「23回目のサマーナイト」
32位 MONO NO AWARE「ゾッコン」
33位 藤原さくら「ゆめのなか」
34位 吉澤嘉代子「サービスエリア」
35位 GOING UNDER GROUND「ビーチパーティ」
36位 NYAI「pomason」
37位 片平里菜「赤い目の空」
38位 never young beach「サイダーのように言葉が浮き上がる」
39位 SAKANAMON「夏の行方」
40位 Tempalay「大東京万博」

41位 春ねむり「Riot」
42位 TENDRE「HOPE」
43位 東京事変「現役プレイヤー」
44位 fox capture plan「やけにサンシャイン feat.おかもとえみ」
45位 ストレイテナー「さよならだけがおしえてくれた」
46位 ビッケブランカVS岡崎体育「化かしHOUR NIGHT」
47位 KID FRESINO「Cats&Dogs feat.カネコアヤノ 」
48位 桃野陽介「MOTHER2」
49位 フレンズ「あくびをすれば」
50位 yonawo「麗らか」

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