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8月に見た展覧会(中村佑介展/もしも猫展)

中村佑介展

ベボベ×アジカンのライブの翌日、大阪はあべのハルカスに行ってきた。ライブの後夜祭かのごとくアジカンが流れまくる最高のシチュエーションで、見ごたえありすぎの展示だった。オープニングから歴代アジカンジャケットの歩み。壮観。


作風としては近い時期のタッチが様々な作品同士で少しずつ共鳴している様がとても興味深かった。この太いペンの輪郭とか、同時多発的に他の作品にあったのが面白い。しかし本当に担当する作品や広告の幅が広い!やっぱ惹きあるよなぁ。


初期の作品には言葉が刻まれていたり、貼り絵とか折り紙のコラージュとか色々なタッチがひしめいていて面白い。だんだんと定まっていったんだな、と。タイアップ作品とも溶け合っていく、彼の個性とその馴染ませ方の歩みのようだった。




もしも猫展@名古屋市博物館

江戸末期から明治初期にかけての猫を中心とする擬人化の戯画を集めた展覧会。言うなればODDTAXIやかいけゾロリの元祖。とんでもない充実の展示数で2時間半、かわいいと言い続けて楽しんだ。かわいいだけでこれまで人類と共にやってこれた猫の凄みを思い知る。想像力とおかしみがひしめく展示。

風刺画めいたものも多いけどだいたいは楽しませたりするためのパロディとか可愛さに特化した作品ばっかりで1800年代の娯楽の歩みを観てるような感じもあった。トントン相撲とかペーパークラフトとか着せ替えアバターとかこの時代からあるのが興味深い。人類は一生こういうの好きなんだろうな。

猫以外にも色々と擬人化の戯画があったんで特に気に入ったやつをいくつか。NO MORE 映画泥棒の祖先みたいなヤツらと、怒っているな!という顔でせまっているフグと、相撲を取る蛙と、亀人間たち。


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