2021年12月の色々(いのち知らず/年末調整GIG/MERRY ROCK PARADE/TOKIWAファンタジア)
12/5 M&Oplaysプロデュース「いのち知らず」@愛知・特殊陶業市民会館ビレッジホール
大千穐楽を鑑賞。岩松了作演出の演劇を観るのはこれが2回目。やっぱりどうしたって不安にさせてくれるのが堪らない。観てる側も物語の不穏さの中にどんどん引きずり込まれていく。声に耳をそばただている内に、舞台と客席の境界が溶け出してゆくよう。張り詰めた緊張とひとさじの緩和が見事。わからないことばかりの作品だったけど、このわからなさこそが中心にある作品だと思ったし、わからなさに振り回されることの不条理さで息が詰まる思いだった。終いには言葉自体が不確かになっていく感覚に陥り、自然に不気味さへと足を踏み入れていた。その話の掴めなさが恐ろしかった。
12.11 年末調整GIG 2021(奇妙礼太郎/チャラン・ポ・ランタン/小山田壮平)
愛知の年末恒例対バンイベント。今年は1公演のみの開催。椅子ありでみたい3組をじっくりと観れた。
2014年、トラベルスイング楽団で観て以来の奇妙礼太郎。今年出たEPの風通しの良さそのままなリラックスムード。「humming bird」の気分軽くなる感じ、ライブで聴くと一層に。「アスファルト」も素晴らしかった、ずっしり響かせるところはちゃんと力強い。伸縮自在のあの歌声、スペシャルすぎる。
こちらも数年ぶりに観たチャラン・ポ・ランタン。相変わらず凄く喋るMCのインパクトが残り過ぎているけど、コロナ禍を経ての楽曲たちが良い翳りがあった。やっぱアコーディオンの音って哀愁を漂わせてくるんだよな、、SMA退所したのもMCで知ったけど自由度上がってきっともっと良くなるはず。
<setlist>
奇妙礼太郎
1.大事な話
2.タツノオトシゴ
3.humming bird
4.Life is Beautiful
5.きになる
6.思い出の店
7.アスファルト
8.新曲
チャラン・ポ・ランタン
1.人生のパレード
2.置行堀行進曲
3.進め、たまに逃げても
4.ムスタファ
5.空が晴れたら
6.ゆううつなデイ
7.お茶しよ
8.旅立讃歌
小山田壮平 セトリ
1.スライディングギター
2.ベンガルトラとウィスキー(andymori)
3.グロリアス軽トラ(andymori)
4.雨の散歩道
5.ローヌの岸辺
6.スランプは底なし
7.恋はマーブルの海へ
8.Peace (andymori)
9.時をこえるメロディー
10.投げKISSをあげるよ(andymori)
-encore-
11.イン・マイ・ライフ(The Beatles)
12.シンガー(andymori)
12.19 MERRY ROCK PARADE 2021@ポートメッセなごや
東海地方最大級の年末フェス。前方エリア抽選や、間隔を空けたエリアなどコロナ禍仕様で実に快適なフェスだった。動線の引き方はどのフェスでも参考にすべき。東海の叡智が集結した良フェスだった。全国的にも珍しいクリスマスフェスなため、差別化を図れていて良いな、と思った。BGMもクリスマスソングばかりでなんだかウキウキする感じ。
前方エリアで観たのはVaundy、マカロニえんぴつ、フレデリックの3組。バウ君はおよそ2010年代のフェスでウケてたタイプの音楽性じゃないのに、ここまで共有されて盛り上がってたのは時代を掴んだ感じがあった。マカロニえんぴつも当たり前のようにアリーナに馴染んでいたし、「なんでもないよ、」みたいな染み入るタイプの曲を新曲で披露して魅了できる域に達していた。フレデリックはもはや貫禄。「YONA YONA DANCE」で遂に頂点がオドループだったこの数年を打ち破った感があった。
個人的には10-FEETが凄く良かった。盛り上げ方とか客席の雰囲気の点でコロナ前のフェスを象徴する存在だと思ってたのだけど、この局面においては歌でグッとこさせるバンドと認識できた。誰も暴れない「RIVER」がこんなにも美しいメロディだとは。そういう意味ではSaucy Dogが躍進したのも時代の必然だろう。3ピースのシンプルな歌モノが大ステージに立つカッコよさ、凄まじい。「シンデレラボーイ」は大会場で聴いてもすごく気持ち良い曲。メロディが細やかな所まで行き届いてる。切ないけど!
大きなフェスは個人的にも2年以上ぶり。そんな状況下でも着実に駆け上がったバンドたちに加え、初めての大型フェスだというバンドたちにも賞賛を贈りたい。特にヤユヨはずっと観てみたかったバンド。ボーカルだけ別バンドなんじゃないかと思うようなド派手な赤スーツで驚いたけど、ギターロックと歌謡曲のハイブリッド感がすごく良い塩梅。控えめなギタリストが良い!あとバラードをちゃんとフェスでやれるの、歌を大事にする新世代といった感じでサウシーとマカえんが築いた土壌が育っている。
このフェスに行かなければ聴かなかった枠で言えばircleは間違いなくめっけもんだった。頭角を出し始めた当初はさほど興味を持っていなかったけどアルバムを聴き、ライブを観て完全にノックアウトだった。つまるところ、ザクザクフレーズを切り刻んでいくギターロックに喉ちぎれそうなシャウトって組み合わせはいつだって正義だって話だ。爆音の痛快さを再確認するフェス。ホルモンでまさかの「アカギ」が聴けたり、嬉しいサプライズも沢山あった。来年はM-1の日を避けて行きたいと思う!!
<setlist>
Vaundy
1.不可幸力
2.泣き地蔵
3.踊り子
4.しわあわせ
5.Tokimeki
6.怪獣の花唄
7.花占い
ヤユヨ
1.いい日になりそう
2.星に願いを
3.ユー!
4.おとぎ話
5.君の隣
6.さよなら前夜
マカロニえんぴつ
1.ハートロッカー
2.洗濯機と君とラヂオ
3.なんでもないよ、
4.恋人ごっこ
5.はしりがき
6.ミスターブルースカイ
Saucy Dog
1.シンデレラボーイ
2.雀ノ欠伸
3.あぁ、もう。
4.ゴーストバスター
5.バンドワゴンに乗って
6.東京
10-FEET
1.VIBES BY VIBES
2.ハローフィクサー
3.アオ
4.RIVER
5.シエラのように
6.ヒトリセカイ
7.時間がないときのRIVER
フレデリック
1.名悪役
2.ANSWER
3.KITAKU BEATS
4.Wake Me Up
5.オドループ
6.YONA YONA DANCE
TOKIWAファンタジア
毎年恒例、山口県宇部市のときわ公園で開催されるイルミネーションイベントに初参加した。企業から募った多数のイルミネーションに加え、アーティストたちのメディアアートも展示されている企画。
単純に夜の遊園地に入るというだけでもだいぶ非日常感があってワクワクした。幻想的な世界。
D.A.Nのライブ演出でも知られる中山晃子によるオイルアート作品も上映。こんなにじっくりと見ることないので吸い込まれそうになった。
その他にも、不意打ちでさまざまなアート作品が。レーザーアートのようなものや、突然かなしい気持ちにさせてくるようなものなど様々だった。
常設の彫刻たちも、夜の闇と星空が合わさってとても神秘的な佇まいを誇っていた。
こちらは無料エリア。お近くの方、是非!
そして宇部新川といえば、シン・エヴァンゲリオンの聖地!昨年偶然訪れていたのだけど、今回はちゃんろ意識的に色々と撮りまくった。
エヴァンゲリオンの聖地として、いい感じに浮かれてなくて落ち着いたテイスト、良かった。
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