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舞台作品の感想

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演劇だけでなく、お笑いライブの感想など
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#お笑い

超幻想の果て、令和ロマン/『M-1グランプリ2024』

お笑いに取り憑かれた悪魔がお笑いの力で天使へと舞い還っていく。そんな神話のような物語すら…

月の人
2か月前
40

街裏ぴんく/虚構の身体性

街裏ぴんくがR-1グランプリを獲ったという嘘のような本当の報せにとてつもなく心が踊った。そ…

月の人
11か月前
13

そこにないものを探す~男性ブランコ「嗚呼、けろけろ」/「マヂカルラブリーno寄席」

男性ブランコが国立科学博物館を会場にして繰り広げたコントライブ「嗚呼、けろけろ」を観た。…

月の人
1年前
6

令和ロマン、爆発の夜を終え

あれはそう、とても暑かった日。三密回避でステイホームな日々が続いたコロナ初年、夏にオープ…

月の人
1年前
34

男性ブランコ『やってみたいことがあるのだけれど』とスピッツ『ひみつスタジオ』

男性ブランコのコントライブ『やってみたいことがあるのだけれど』を配信で観た。繊細な詩情に…

月の人
1年前
20

ロロ『BGM』とスカート × 街裏ぴんく『VALETUDO QUATRO』

ステージというのは、可能性が溢れ続ける空間だ。こんなことも見せれるのか、こんな宇宙も広げ…

月の人
1年前
10

小林賢太郎『回廊』/繰り返せど繰り返す繰り返し

2020年にステージパフォーマーとして引退して以降、作・演出としても劇場での新作公演を行ってこなかった小林賢太郎。今年に入り、オンライン上に架空の劇場「シアターコントロニカ」をオープンし、配信コントはいくつか発表してきたが、この度待望の劇場コント公演が配信されることになった。 神奈川芸術劇場KAAT大スタジオで収録された有観客ライブを編集して仕上げられた今回の配信公演。出演者に小林はいないが、久ヶ沢徹、竹井亮介、辻本耕志という馴染み深いメンツから南大介、高崎拓郎、松本亮とい

令和ロマンとウエストランド、反芻に耐える疾走感

M-1ファイナリストと敗者復活戦進出者が全国をサーキットする『M-1ツアースペシャル』。毎年恒…

月の人
2年前
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12月に観たお笑いライブ(よしもと有楽町シアター/ワラムゲ!/THE大喜利/ナゴッパチ/名…

今月は東京に講習会で行ったので、色んな劇場を回りました。M-1に特化してお笑いを語るのもま…

月の人
2年前
10

最近配信で観たお笑い(浦井が一人と「話」が三つ/ダウ90000ドキュメンタリー「耳をか…

11.19 浦井が一人と「話」が三つ(アーカイブ11.26まで) 昨年に続いて行われた、男性ブランコ…

月の人
2年前
19

2022.11.16 MOROHA × 蛙亭、挫け昂るということ

MOROHAがお笑いコンビを迎えて敢行している全国ツアー。名古屋ReNY Limitedのゲストは蛙亭。…

月の人
2年前
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お笑いブームの極致にて~2012 to 2022

2022年10月22日、ウインクあいちで「天高く馬肥ゆる東名阪漫才興行」の名古屋公演を観た。カナ…

月の人
2年前
18

Aマッソ 第9回単独ライブ『与、坐さうず』@愛知県芸術劇場小ホール

生では初めて観るAマッソの単独ライブ。名古屋での単独は初めてとのことだが330席は満席。客層…

月の人
2年前
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メンタルヘルスとポップカルチャー〜『2700八十島のメンタルの話』で考えるお笑いと精神疾患

2700八十島のメンタルの話7/19によしもと幕張イオンモール劇場で行われた『2700八十島のメンタルの話』。話題になっていたので配信で購入(アーカイブは8/2まで)して観た。2018年から様々な理由で心身に不調をきたし、そこから3度の入院(ライブ中は「天国に行っていた」と形容)を経て復帰に至ったお笑いコンビ2700の八十島。その天国時代の日々を八十島自身が時系列を追って話をし、その話を彼に近しい芸人仲間(バイク川崎バイク、囲碁将棋、スカチャン、金属バット、アイロンヘッド)が