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【姿勢評価と分析〜なぜ姿勢は乱れるのか?〜スライド㉝・㊱・㊲・㊳ 前額面・矢状面の戦略は?(矢状面編)】
Shape-labで開催している「姿勢評価と分析〜なぜ姿勢は乱れるのか?」セミナーのスライドに解説文を加え、ご紹介しています。
矢状面の評価は、前額面と同じ姿勢で評価を行いたいので、前額面と同様腰幅に足を広げた姿勢のまま評価を行います。
矢状面は左右から評価を行います。
その際、トレーナーが移動して評価を行いましょう。
クライアントが動いてしまうと、姿勢が変わってしまう可能性があるからです。
左右で違う評価結果がでる場合がありますが、その場合は水平面に問題があることが考えられます。
□例
右側から見たときは、肩の中心と外耳孔は同じ位置であったが、左側から見たら、外耳孔の方が前方にあった。
→頭部前方変位に加え、胸郭の左回旋があると上記のような現象がおきる
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矢状面
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矢状面の基準は、「外耳孔・肩の中心・大転子・膝関節やや前方・外外果のやや前方」この5点が一直線上に並ぶことです。
5点の内、ある1点に定規(垂直を測定できるもの)をあてます。
ここでは、大転子にあてたとします。
5点が一直線上になければ、残りの4点は大転子より前方にある・後方にある・同じ位置の3つに分類をすることができます。
仮に、大転子より肩の中心が前だったとします。
次に、肩の中心に定規をあて、再び肩の中心より前方にある・後方にある・同じ位置の分類をしていきます。
これらを繰り返すことで、一番前方にある部位・一番後方にある部位・同じ位置にある部位といった順位をつけることができます。
では具体例をあげて評価を行なっていきます。
まず、外果のやや前方と大転子を比較します。
外果のやや前方より大転子が前方にあるのか?後方にあるのか?同じ位置なのか?を評価します。
この結果から、下半身だけですが重心が前なのか?後ろなのか?がわかります。
(前額面の評価とあわせて考察をすると、右前なのか?左後なのか?など前後・左右の組み合わせで重心の位置がわかります)
同じように、肩の中心・外耳孔と評価を続けていくと
①「外果のやや前方」が一番後方にあり、「外耳孔」が一番前方にある場合
→この場合は、筋肉で体を支えることになるため、筋肉に負担がかかる
②「外耳孔」が一番後方にあり「大転子」が一番前方にある場合
→①の例とは違い、物体を前後にズラスことでバランスをとっている。
など、どんな戦略で身体を支えているのか?を考察することができます。
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実践
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評価を行う際、同じ姿勢で評価を行うこと。
(脚を揃えて行うのか、脚を広げて行うのか、毎回統一すること)
前額面の評価のさい、トレーナーから見た右と、クライアントから見た右は、間違えやすいので注意(クライアントから見て右なのか左なのかを記載する)
□前額面
①眉間・上唇・胸骨柄・剣状突起・恥骨結合・膝関節の中間点・足関節の中間点、7点の位置関係を確認する。
②7点の位置関係を評価し、クライアントの身体の状態を予測する
□矢状面
①外耳孔・肩の中心・大転子・膝関節のやや前方・外果のやや前方、5点の位置関係を確認する。
②5点の位置関係を評価し、クライアントの身体の状態を予測する。