「好き」の感情が世界を動かす話
どーも!きつね@人材育成担当です。
仕事でアイディアが手詰まりに感じている受講者を見て、そして中々良いアイディアが思い浮かばない自分にもやもやすると感じる今日この頃。
イノベーティブ、クリエイティブな発想を生み出すきっかけにならないかと思って手に取った本がこちら!
著者の方は、営業職からクリエイティブディレクターに転身した経緯をお持ちです。この本は、特別視されがちなクリエイティブ部門と一般社員の私たちをつなぐ橋渡しになるように、内容を作られています。
中でも、自分にとってこれはよき!!と思うものを上げます
その広告を素晴らしいと思ったのは、「僕」ではなく、「僕の大脳辺縁系」だったからだ
大脳辺縁系とは、感情、信頼、忠誠心を司る脳の機能です。
この文章では、人は感情に支配される、ということを伝えています。感情は制御できないんですね。
近年アンガーマネジメント、というように理論的に感情を抑制しようと考える動きもあります。感情によって人を傷つけることは極力避けるべきですよね。
が、感情が抑えられない、という経験はないでしょうか。
例えば、映画のクイールを見て悲しい気持ちが沸きあがって涙が止まらなかったり、ワールドカップを見て興奮が止まらなかったり。
実は、自分が想像しているよりも、感情に体は乗っ取られています。そして、クリエイティブ系の職種の方は、経験値的に気づいていると述べています。
そのため、物を買ってもらう購買戦略ではなく、企業や製品をスキになってもらうブランディングでは、どう売るのか(How)や何を売るのか(What)ではなく、なぜ売るのか(Why)を追求します。
Whyは感情や共感に訴えかけることができるからです。
創造は「借りて」「盗んで」「返す」というプロセスの繰り返しなのだ。
この文章を読んでまず思いついたのが、この本。水野学さんの「センスは知識からはじまる」です。
上記の本では、センスを「数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力」と定義しており、「最適化のためには知識の蓄積が必要」と述べています。
うすうすと、クリエイティブって、実は歴史の繰り返しなのかも...と思ってきました。
「クリエイティブ入門」では、著者の制作物が、様々な広告・製品・サービスから影響を受けたと述べられています。反対に考えれば、知らなかったらできなかったのかもしれません。
例えば私も、「センスは知識からはじまる」の本を知らなかったら、原野さん個人のサンプルしかなくて、再現性ないな...と少し疑念があったかもしれません。しかし、同じ内容を述べる方が複数人出ると、実は真意であると分かる。
この文章をきつねさんなりに文書を追記すると
創造は「借りて」「盗んで」「返す」というプロセスの繰り返しなのだ。だから、たくさんの知識を蓄えて、「借りて」「盗む」先を増やして、良い成果を社会や世界に返していこう。
...ちょっと壮大になってしまったかも(笑)
でも、「社会」や「世界」は個人の生活の集合体です。目の前の生活の視界を広げて、解像度を上げていく、そんな考えもあって良いかもしれないです。