摩訶不思議な生き物が彩る!豫園灯籠祭り【中国観光情報】
こんにちは、小羊です。
今日は、上海市にある有名な中国庭園「豫園」で現在開催されている灯会(灯籠祭り)をレポートします!
豫園の灯会は、毎年、旧正月(旧暦のお正月)の時期に合わせて開催されており、まさに上海の旧正月の風物詩です。この灯会のテーマは毎年変わるため、毎年違った飾り付けの灯籠を楽しめるのですが、2023年のテーマは、
中国の神話《山海経》の世界
でした!
山海経とは、中国の戦国時代(紀元前4世紀頃)に生まれたとされる書物で、山や川、そこに生息する動植物を描いていますが、かなり空想的な要素が含まれていて、神話世界のような趣きをしています。
そして今回の灯会では、山海経に実際に登場する摩訶不思議な生き物たちを模した灯籠がたくさん用意されているのです✨
例えばこちら。
翼のある龍で、山海経では「應龍」と呼ばれ、中国の古代神話に登場する黄帝(中国の始祖とされる)が、戦神である蚩尤と戦った際に黄帝を助け、その勝利に1役買ったとされています。
蚩尤と言えば、漫画《キングダム》にも登場しますね✨
ちょっと見えにくいですが、應龍の奥に見える、翼を持った鯉は「文鳐」です。現れるとその年の作物は大豊作になるとされ、縁起のよい生き物です。
こちらの4本角の白鹿はおそらく「夫諸」と呼ばれる生き物です。
これが現れると大洪水が起きるとされ、水に関係する生き物ですが、一方で人間の汚れや痛み・苦痛を洗い流すとも言われます。
コロナに苦しんだ時代をきれいに洗い流してほしいですね😆
こちらに至ってはもはやなんの生き物かもわかりません(笑)
もちろん、動物だけでなく、摩訶不思議な植物を模した灯籠もありますよ!
食虫植物!?という感じのあやしげな植物から、かわいい見た目をした植物まで様々です。
豫園を飾る数々の灯籠が辺りを煌々と照らす様はとても幻想的で、なんだか不思議な世界に迷い込んだような気になってきます(笑)
ですが、迫力もありますし、一見の価値大アリです😆👍
旧正月前の平日であれば入場料も無料ですので、気になった方はぜひ訪れてみてください!