みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
今日はものすごい雨の1日でした。地域によっては警報が出たり、新幹線も運行をストップするほどでした。
さて、かなり久しぶりにこのコーナーをやります。
今回建築物に関して取り上げるのは、東京都庁舎です。現在都知事選真っ只中ですので。
1988年3月着工、1990年12月完成。
地上48階、地下3階
243.4m
建築:丹下健三・都市・建築設計所、構造:ムトーアソシエイツ、設備:建築設備設計研究所
コンペの結果、丸の内の旧都庁舎に続き、丹下健三の設計が採用された。丹下は1970大阪万博の総合プロデューサーで銀屋根を設計したり、東京五輪1964時の国立代々木競技場(世界遺産候補)を設計するなど、建築界の第一人者である。
旧都庁舎では岡本太郎の制作したモニュメントを当時としては珍しくホール内に展示したりして、物議を醸したりした。
超高層ビルのため、考え混んで設計され、かなり洋風な建物だとわかります。
特別にデザインしたビルはこうなってしまいます。
この巨大建造物が倒壊しなかったのはまだ良かった。
巨大建造物ゆえに、ライトアップやプロジェクションマッピングなどにも使われるようになり、多額の税金が使われるなどで問題視されたりしています。
近年のようなインバウンド外国人観光客の少なかった90年代でも台湾や韓国人観光客など多くいました。無料で東京を一望できるのは、ありがたい観光地であったのでしょう。また、以前は新宿駅から15分くらい歩かねばならなかったのが、地下鉄大江戸線の都庁前駅ができ、アクセスはかなり良くなっています。
バブル期に莫大な費用で建てられ、日本らしさというよりも洋式であり、いろいろ不満を言う人もいますが、30年以上も機能し、利用され、西新宿のシンボルになっているのはすごいことでしょう。
もう10年くらい後には建て替えの話がでてくるかもしれません。バブルではない、成長期から衰退期に入った日本がどこにどのように造るのか。気になります。
それではまた。