不思議な軍団
みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
ボクは在宅で、自宅に籠っていて、結局朝のゴミ捨て以外、外にでることはありませんでした。テレワークは、通勤時間がないのは良いのですが、気をつけないと、外の光に浴びることなく1日が終わることもあるというのがありますね。
今日は変わったタイトルで、何の話かさっぱりわからないかと思います。
ボクが大学時代に在籍した(といっても2年の途中でやめた)ESSについて話したいと思います。
最後まで続けていないなら、語る資格ないだろう、と言われればその通りなのですが、あえて語らせていただきます。
ミステリーなサークル
そもそもESSってなんだかご存知の方はいますでしょうか。
学校のサークル・部活動の英会話部、英語研究会など(English Study Society, English Speaking Society)の略称。
要は、英語を使ったクラブで、大学には結構多く存在し、高校や中学でも少しは存在するようです。
歴史は意外と古いようですが、調べても見当たらず、誰がどこで始めたのかよくわかりません。
「英語で何するの?」と疑問に思うかと思いますが、競技というか、科目というか、いくつかあり、それを腕を磨き、勝負したり、発表したりと大会があったりします。
人の名で日本語の名前は、性→名の順ですが、英語はLast Name → Family Nameと逆になる為、会員同士では下の名前で呼び合います。男女比は大学によって違いますが、ボクのいたところは6:4ぐらいだったような気がします。その為、よその部の人からは、「仲いいね~」とか冷やかされたり、うらやましがられたりしていました。
誰かが考えた活動
ボクの通っていた大学には、ディスカッション、ディベート、スピーチ、ドラマというのがありました。簡単に概要とボクの印象も書いてみます。
ディスカッションは、何かテーマがあり、そのテーマに対して、グループで意見を出し合う、「会議」のような感じです。議長役とかあったかと思います。画用紙を三角形におりネームカードを自分の前の机に置いて、話をし、終了後、他の大学の参加した方とメッセージを書き合ったりします。中には、一緒に飲みに行ったりとかする人もいました。 形としては、よく会社でやっているような感じでしょうかね。外国人と会議を社会人でするなら、これを経験していると、ビビらないでしょうね。
ディベートは、何か社会問題とかのテーマに対し、肯定派と否定派で2人づつに分かれて、議論し、勝敗を決めます。 これはリアクション等高度な技術が必要になりますが、データ等で相手を論破するという行為は、社会人で、日本人相手でも外国人相手でも交渉する時に非常に役に立つ気がします。
スピーチは、個人で7分間のスピーチ(原稿は事前に暗記)し、ジャッジの人から3分間くらい質疑応答し、点数をつけられ、参加者で順位を競います。ボクが所属していました。ステージに一人で上がるので、度胸がいります。原稿の作り方が、Problem(問題)→Harm(被害)→ Cause(原因)→ Solution(解決策)という順で書くようになっており、この流れの文章は、ボクが会社で企画書や稟議書を書くときに今でも活用しています。
ドラマは、その名のとおり演劇です。日本語の演劇もセリフや顔の表情とか、できるようになるのに時間がかかりますが、英語でやるとその倍くらい労力がかかる気がしました。
他には、ある大学には「ガイド」というのがあるそうで、観光地(鎌倉とか)に来た外国人に声をかけ、無償で観光案内をするのだそうです。
まず不思議なのが、このようなクラブが、全国に数多く存在しながら、社会人ではほとんどない(かすかにあるようですが)、ようで、学生専用倶楽部みたいな感じがします。
あと、組織が結構カチっとしていて、クラブ運営の規則とかあり、会長も選挙で決めたりして、かなり時間が取られるので、勉強やらバイトやらと掛け持つと結構キツかったりします。ボクがやめたのも、時間を取られすぎるのが嫌になったということからでした。
おたのしみ会
あと、長い夏休み、冬休みに合宿がありました。細かくは覚えていませんが、長くて3泊か4泊ぐらいしたと思います。最後にちょっとだけ観光する程度で、ほとんどが活動、いくつかのグループに分かれて、同じ内容のドラマを作って、最後に交代で発表するとかだったかと思います。かなり熱を入れて練習するので、最後は感動して終わるという感じでした。
確か、夜寝るときは大部屋で男女で雑魚寝とかだった気がします。例えば友人がボクに「目が覚めたら、近くに寝てる人がいて、お前にしてはやけに足がきれいだなぁと思ってよくみたら○○ちゃんだったよ」とか言われたり、今思えばそれが許されるのも不思議な感じがします。
リマインド
と青春のような話をしてみましたが、なぜ書こうと思ったのかと言いますと、最近Facebookを見ていたら、ボクの通っていたところではないのですが、別の大学のESSのページがあり、活動の様子とかを載せてあり見てみると、だいぶ前にいたボクの頃と、内容がびっくりするくらい同じことをしていました。
当時と今ではテクノロジーも時代も全然違うのに、あの不思議軍団が、相変わらず光を放っていることに衝撃をうけたので、紹介してみようと思いました。
途中で辞めたボクは不完全燃焼で卒業し、社会人になって数年してから、海外に英語を勉強しに行くハメになったという、全然いい話でもないのですが、付け足しておきます。
ただ、あの不思議な軍団でずっと本気でやっていたら、社会人になって、仕事等で外国人と交渉や議論で自信を持って臨めるというのはあるだろうなと思います。外国に暮らして身に着けたことと、また少し違って役に立つことだと思うのですが、今からチャレンジしようと思っても、マスターズ陸上のような機会は残念ながらないようです。
それではまた。