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陸上日本選手権2024総括 MVPは誰だ?

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
今日から7月ですが、雨で梅雨らしい1日でした。

パリ五輪まであと1か月を切りましたが、昨日まで陸上日本選手権が新潟のビッグスワンで4日間行われていまして、総括したいとと思います。

まずなんで会場が新潟なのか?

昔は国立競技場で行われていましたが、国立競技場の建て替えなどもあり、地方開催がされるようになりました。新潟は数年前も会場で昨年は大阪長居でした。

陸上競技のなかでもトラックを25週もする1万メートルや、一人で丸二日も競技する十種競技や七種競技は時間かかるのもあり、別の年で既に開催されており、その分U20日本選手権という、20歳以下の大学生や高校生が対象の大会も開かれるようになり、次世代の育成を兼ねた大会となっています。

さて、競技ですが、既に五輪出場権を持っている女子やり投げ北口選手や5000メートルの田中希実選手は順当勝ちでした。

新たに選ばれた中では男子400メートルハードルの豊田兼選手。日本人3人目の47秒台で走り、五輪の決勝進出も可能性あります。
慶応ボーイで195cm長身のイケメン、フランス人と日本人のハーフ。ちなみにこの種目世界陸上でかつて銅メダルを二度獲ったレジェンド為末大さんは、法政大で背は高くなく、坊主でした。

五輪には出れないものの、二人の高校生チャンピオンが生まれました。
男子800メートルの落合晃(滋賀学園)
予選で高校新、U20日本新、日本歴代3位の1分45秒82という驚愕のタイムを出し、決勝は日本記録より速いパリ五輪標準記録の1分44秒台を狙い前半から飛ばし、結局上回ることはできなかったものの、一度も先頭を譲らずに優勝。間違いなく日本一。これからが楽しみです。

もう一人は女子800メートルで優勝した久保凛選手。まだ高2です。田中希実選手や800の実力者たちと競り合い、最後周りを引き離して優勝。あのサッカー日本代表でスペインソシエダだでプレーする久保建英のいとこで、これから田中希実選手のようなスターになれる可能性を充分に秘めているでしょう。

さて、MVPというのはないのですが、勝手に男女一名ずつ選出します。

まずは女子

100メートルハードル優勝し、パリ五輪内定した福部真子選手。準決勝で12秒75で標準を突破して、土砂降りの中決勝も12秒86で優勝。
この選手は2022年オレゴン世界陸上で準決勝進出し、日本新、帰国後も日本新を出しましたが、昨年の日本選手権では大接戦で4位となり世界陸上ブダペスト大会の出場を逃しました。
ゴールが1位から4位までなだれこみ、速報で福部選手が1位と表示され、本人が喜んだのも束の間、訂正され、世界陸上の圏外となり、泣き崩れました。今回優勝後のインタビューで、昨年敗退後誰よりも早く五輪の準備をした、といい、寺田、田中、青木(今回欠場)ら実力者揃いのハイレベルなこの種目を見事に勝ち切りました。

続いて男子

こちらもハードルで男子110メートルハードルの村竹ラシッド選手。
土砂降りの中13秒07のタイムで優勝しパリ五輪内定。
既に内定を決めている泉谷選手と同じ13秒04日本記録保持者ですが、泉谷は東京五輪出場、昨年世界陸上ブダペストでは史上初めてこの種目日本人で決勝に残り、5位入賞を果たしたのに対し村竹は東京五輪予選の日本選手権決勝でフライングしてよもやの失格となり、走ることなくチャンスを逃した屈辱を味わい、今回見事に雪辱を果たしました。二人とも順天堂大学出身で泉谷が先輩、村竹が後輩。二人揃って決勝進出もあり得ます。

ちなみに110メートルハードル日本記録は世界記録12秒80と0.24秒差。
100メートルは9秒95と9秒58ですから0.27差ありますから、それより10メートル長く、しかも高いハードル10台飛んでこの差は驚異的でしょう。
日本記録は1988年まで14秒を切れていなかったのでから、当時から1秒近く短縮するという伸びはスゴい。

さて、長くなりましたが、パリ五輪、これ以外にも陸上はリレーやマラソン、競歩もあり、楽しみですね。

それではまた。

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Shane 【30 30】
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