予定説に振り回されていたの?か!
私には、コロナ過直前に世話になった2人の先生がいる。
横浜市立図書館で読書会ボランティアもされていたが、1人は、東大医学部卒の元横浜市大病院医師。もう1人は、某大学名誉教授だ。
そのお2人から「マックス・ウェーバーを読みなさい」と勧められ、一時期、図書館や先生からお借りして読んでいた。
買わないってえのが、私のケチな所だ。
マックス・ウェーバーはドイツの経済学者である。
プロテスタンティズムと資本主義で有名だ。
というか、先生方は戦前生まれの方で。何しろ、ドイツに行かれるのに横浜港から「ナホトカ号」でロシアに。そこからシベリア鉄道でドイツに、という世代である。
乗り鉄の私は
「いいなあ。先生、今度、私もそのルートでドイツに行きます!ご一緒に!」
と言っていた。
「疲れるからやだよ。成田からドイツに直行便がいい」
涙・・・
そんな先生方に借りた本を読んだもので、現在は販売されていない。というか、訳が旧いのか。
題名も違うようだ。
そう。
要するに、マックス・ウェーバーの経済学の根底にはカルヴァンの思想があるのだ。
現代の日本人の学者には、あまりそういったものを感じないのであるが。
予定説はというと・・・
人間の救済はあらかじめ定められているというカルヴァンの宗教信条。 そこから人間は神から与えられた現世の仕事に努力することが求められたことが西ヨーロッパの資本主義社会の理念的背景となったと考えられている。
資本主義の根っこがカルヴァン主義だ。
アメリカに移住したのがピューリタン。であって、徹底的な資本主義、自己責任、格差の国。これぞ理想的な国家なのだろう。
だが、果たして・・・
私は、かつて精神科に通院していた時に考えたことがある。
もしも、ここにいる患者さん全てが完全に治ったら、医者や製薬会社はどうなるのだろうか?と。
恥ずかしながら、私が生れた時には、我が家のある地域は電気が通っていなかった。父や近所の人が埼玉県庁に行き、栗原浩埼玉県知事に懇願したのだ。当然、電話もなかった。
電気が開通し、電気製品が増える中、冷蔵庫も洗濯機も買ったら10数年は使えるし、いつまで右肩上がりなんかな?などと思うクソ餓鬼だったのだ。
だから、餓鬼畜生と呼ばれたの?か!
結果、なんとなーーく、資本主義はどうなんだろう?と思えてきた。
例えば、富士フィルム。デジカメやスマホの普及で今までのようなフィルムは売れないので別の研究を。
現在の少子化は、お菓子が売れないのだという。でもって、某お菓子メーカーも別部門に。
一時期、サントリーの株を持っていたが、サントリーも若者のアルコール需要よりも、高齢者のサプリメントに重きを置くようになった気がする。
果たして、それが正しいのか?
例えば、高血圧の薬。飲まなくて済むならそれがいいんじゃあないか?
高齢者の飲む薬の量と来たら・・・
本当に正しいのかな?
最後に、本題。
カルヴァンの予定説では天国に行けるかどうかは初めから決められている。
でもって、私は地獄行きである。
必至に祈ったって変えられない。
ならもう、教会にしがみつかなくても、本当は復活なんかなかったんだからね。マリアが肉体の死はなく、天国に昇ったとか嘘だし。
信じる信仰が全てなのだろう。
私はもう信じない。