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真説・赤穂銘々伝~読書記録223~
大好きな童門冬二先生の本だ。
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この本が書かれたのは1999年。息子が生まれた年だ。
そして、泉岳寺隣にある中学に入った年に、息子は童門冬二先生にお会いした。不思議な運命を感じるのは、私だけだろう。多分。
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泉岳寺といえば、赤穂浪士の討ち入り事件。その赤穂浪士討ち入り事件の元々のきっかけが塩にあったという。
江戸城松の廊下にて吉良上野介を斬りつけた浅野内匠頭長矩の父は幕府より赤穂で塩の大量生産を行うように言われた。この塩が大変出来のよい物であった為、幕府は赤穂の塩を用いた。
しかし、三河の吉良氏も吉良にて「饗庭(あいば)塩」を生産していたが、赤穂の塩の方がもてはやされた為、
「浅野に江戸城に納めるマーケットを奪われてしまったので、意地悪をした」
つまり、浅野内匠頭の刀傷事件は塩が原因とする説があったというのである。
この刀傷事件が元で浅野内匠頭は当時の将軍徳川綱吉(犬将軍ですね)により、切腹を命じられ、お家断絶となる。赤穂はもう浅野氏の領地ではない為。浅野氏のお墓は江戸の泉岳寺に。
泉岳寺は元々は、徳川家康が現在の警視庁のそばに建立したが、寛永18年(1641年)の寛永の大火によって焼失。そして現在の高輪の地に移転。時の将軍家光が高輪泉岳寺の復興がままならない様子を見て、毛利・浅野・朽木・丹羽・水谷の五大名に命じ、高輪に現在の泉岳寺は出来上がった。浅野家と泉岳寺の付き合いはこの時以来のものである。ということで、泉岳寺に浅野氏は葬られた。
浅野氏のお家断絶で失業に至った赤穂の武士達。赤穂浪士。
彼らは吉良邸討ち入りの後、それぞれ別々の場所で切腹となるのだが、冨森助右衛門が、「切腹する場所は別でも、われら同士の遺骸はどうか一緒の穴に埋めていただきたい。できれば、主君のお墓のある泉岳寺の片隅にお願いしたい」と、切腹前に当時の広島城の主に頼み、泉岳寺にお墓が出来たとの事。
「真説・赤穂銘々伝」童門冬二を読み、赤穂浪士の墓がなぜ泉岳寺にあるのか理解出来た。
又、赤穂浪士のメンバーの細かい面まで実に人間的魅力が描かれており、さすが!童門冬二先生だ。
ここで、ちと自分の話を。
結婚するまでの30年ちょっと。私は日本専売公社の食塩を買っていた。塩化ナトリウムという化学物質である。
結婚した相手が、食べる事が大好きで、料理も好きで。
バブル期の美味しい世代だったもんで、お金を惜しまずに食べ歩きと。。
その相手が好きなのが、ラーメンの鬼と言われた故・佐野実氏お薦めの沖縄産「海の精」。
専売公社の塩みたいにさらさらっとしていなくて、強い感じがした。だが、確かに味が違う。
それからは、私も割と塩にこだわっていると思う。
泉岳寺界隈によく行くようになり、赤穂の塩を使っている。
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泉岳寺参道にある小泉商店の方に言われて知ったのだが、一般に売られている「赤穂の塩」は、オーストラリア産の物を赤穂で精製なのだそうだ。 で、本物の赤穂の塩を購入。 いつもリンゴをくれる友人にも同じ物をプレゼント。
こちらが赤穂の海水から精製された塩になる。
ちなみに吉良は現在の愛知県西尾市。
吉良温泉。入りたくなってきた。
こちらに吉良氏のお墓がある。
西尾市には近いうちに行こうと思う。