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2023年7月の記事一覧
動物園の鳥~読書記録311~
坂木司による著書。
鳥井、坂木とのコンビによる探偵ものの最終シリーズ。
それまでは短編であったが、こちらは長編である。
春の近づくある日、鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。僕らの年上の友人でもある木村栄三郎さんと、その幼馴染みの高田安次朗さんだ。高田さんが働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているという。動物園で鳥井が掴んだ真実は、自身がひきこもりとなった出来事とどうつながるのか―。鳥井
人は必ず死ぬ~読書記録309~
1999年 臨済宗妙心寺派僧侶・松原泰道師による著書。
91歳仏教界の長老が明かす人生の真実。死に方より生き方を問え。
「人は必ず死ぬ」事実に心を注ぎましょう。死に様など気にせず、自分が納得できる生きざまを生き切りましょう。仏教界の長老が、「般若心経」や禅の公案から、人生の真実を読みとる。
人の死亡率は100%。例外はない。死んでから生き返る事も出来ない。その決まりから逃れることは出来ない。
おはようおかえり~読書記録307~
2021年 近藤史恵による作品。
43年前に亡くなった曾祖母が乗り移るという、それだけきくと怖い話のような気もするのだが、大阪人のノリでか。実に楽しい話になっている気軽なミステリーである。
真面目な姉と自由奔放な妹。二人の姉妹に訪れる思いがけない出来事とは——北大阪で70年続く和菓子屋「凍滝」の二人姉妹、小梅とつぐみ。姉の小梅は家業を継ぐため進学せず、毎日店に出て和菓子作りに励む働き者。妹のつぐ
青空の卵~読書記録306~
2006年 坂木司のデビュー作となる。
外資系の保険会社に勤める僕・坂木司には、一風変わった親友がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。複雑な生い立ちの鳥井は外部との接触を極力避け、僕を通じて世界を見ている。そんな鳥井の関心を外の世界に向けるため、彼との食卓に僕が出会った身近な謎を披露していく。大人の視点で推理し、子供の純粋さで真実を語る鳥井は、果たして外の世界へとはばたくことができるのか。著者デビ
おいしい旅 初めて編 ~読書記録303~
2022年に、アミの会として発行された短編集だ。
アミの会とは、現代女性作家の集まりで、意気投合した際に短編集をだしている。今回もその1つだ。
この本には、7編収められている。
下田にいるか 坂木司
情熱のパイナップルケーキ 松尾由美
遠くの縁側 近藤史恵
糸島の塩 松村比呂美
もう一度花の下で 篠田真由美
地の果ては、隣 永嶋恵美
あなたと対茶漬けを 図子慧
はじめて行く土地、見知らぬ料