集めると不味くなる
とある そば屋の二代目
売上が落ち「カレーを出す」という奇策に出ました。
案の定全く売れず、そば自体の売上も下がってしまいました。
ドリンク屋がタピオカを出しても劇的なヒットが望めないのは、
お客様に「専門店だからこそいい」という心理が存在するからです。
メニューを増やす「脱・専門家」の戦略は、
地方ならまだしも、都内ではやってはならない典型的な落とし穴です。
似たような事例で、
同じ味なのに複合施設に出店した支店だけ売上が悪いという、
「集積のマイナス効果」も存在します。
これも飲食店が複合施設に「集積」することで、
集団としての「ファミレス的」なイメージを抱かれ、
脱・専門店の動きが起こってしまうことが原因とされています。
最近、空き時間に店を間貸しする
「二毛作」にもこのリスクが発生するかも知れません。
短絡的な発想で「脱・専門店」になってしまうことは、
落とし穴とも言えます。