修羅場だらけの飲食経営

父の飲食店を承継した二代目 現場で待ち受ける「修羅場の日々」をマガジンで晒しています。…

修羅場だらけの飲食経営

父の飲食店を承継した二代目 現場で待ち受ける「修羅場の日々」をマガジンで晒しています。 素人ならではの視点で、少し変わった飲食の色々をつぶやいてます。

マガジン

  • 薄味だけどタメになる「飲食経営」のお話

    都内でイタリアンを経営しています。日々感じる「飲食」のあれこれを、よもやまに投稿してゆきます。

  • 素人が名店を継承したら悲惨な目に遭った....

    訳あって父の飲食店を継承しました(詳細は別マガジンを...) 継承は「起業」とは異なる特殊な問題が存在します。 権利はあっても「権威」がない人間がやれば悲惨です。 素人が現場のプロ達と悪戦苦闘した経験を語ります。

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カロリー高めな自己紹介

父の会社を継承し、レストラン経営をスタート。 社内では「素人の二代目」に対する反発が強く、 クーデターはもちろんのこと、 引き抜き、パワハラ、訴訟など、 修羅場な日々の連続… それらを赤裸々に語ったマガジンに、興味のある方はどーぞ… ここでは 日々感じる飲食のことを、つらつらと書いています。 同じ飲食関係者の参考になれば嬉しいです。

    • X(元Twitter) スペースより5  「叱る・怒るお話」

      怒るとか叱るとかブチ切れるっていう技術 ですね マウンティングも含めたブチ切れ力に関してなんですけど 個人事業の方もやっぱクライアントから舐められるとか 叱るとか怒るって、結構高度でさ落とし穴いっぱいあるんだよ 安易に褒めるとさ「あこれでいいんだ」ってそいつ下がるじゃん アプローチも褒めるっていうのはあるかもしれないけどさ 子育てみたいなと同じで結果褒めるみたいになるよね そう褒めなくなった後何て言うんですかね その会社の規模って基本的には大きくなってくる

      • X(元Twitter) スペースより4  「特許の訴訟のお話」

        特許の訴訟ですげえ面白い話があってさ 特許侵害されても放置しておこうっていう戦略があるんだよ それをやったのがコーラなんですよ 支払える力が付くまで侵害された相手を育てようとした 理由は 攻撃するんだったら相手が育つまで待つべきだし こっちが圧倒的に強いから弱いものいじめしちゃダメなのね 社会的にすごい大事な考え方でさ やっぱ共感されないじゃん そんな感じなんで絶対勝てる裁判ってすぐやらない方がいいんだよ 攻撃する側ってセンスすげー試されるんだよ いつやる

        • X(元Twitter) スペースより3 STOP!!神格化 「ライト兄弟」

          ライト兄弟ですね いわゆる初心者向け偉人です 苦労してたけど夢があってみたいな あの人異性とは恵まれなかったとの噂 死ぬまで死ぬまで独り身だった説あるからね 宗教にも関心なくて異性関係にも目くれないからもう飛行機作りばっかりしてたらオタクだって言われちゃうね そして、その動力飛行だっけを初めて成功させたのかな いろんな飛行機の定義も違うんだけどさ 羽がついたいわゆる飛行機でなんだけど その後のことは知られてないわけよ 特許取得したんだけど もうライバル企業が

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          X(元Twitter) スペースより2

          https://twitter.com/oka_mikataで毎週日曜日20時より社長達の「借金トラブル」事例をスペースで配信中 兄弟@SotenJunスペースでは、放課後の雑談として日曜日21時よりスペース配信中 是非来て下さい。 「とある障碍者施設の立ち退き」と「税務署と年金事務所の攻撃力は違い」  まとめ+編集 とある再生コンサルに相談をした障碍者施設の経営者 お金の返済が出来ず滞納 大家さんから退去を命じられるけれど、その施設は行き先もないのでそこへ居座り

          X(元Twitter) スペースより2

          Twitter(現X) スペースより1

          スペース 1 「法務局とのトラブル」  まとめ+編集 とある会社のトラブル ある時、代表取締役が病気で会社の仕事が出来ない時期が続きました。 結論は、ナンバー2に変更登記され、会社を乗っ取られたとのこと🤷‍♂️ もちろん1番の原因はナンバー2 ただ、2番目の問題として、変更登記を三文判のハンコと「代表取締役は、今トイレに行ってます。」と言ってその場の嘘が法務局で通った事 どんな場所にも頭が良いとは言えない人はいるもの 法務局でも働いている人は人間。機械でも人間で

          Twitter(現X) スペースより1

          お客様が第一?

          僕が現場に顔を出すことはあまりありません。 多くでも週1、下手すると月に1度。 そんな経営に 「お客様を感じてない、大事にしてない。」という指摘をされました。 会社にとっての第一は「お客様」でしょうが、 社長にとっての第一は「従業員」です。 「会社にいて幸せ」と彼らを思わせることしか、僕にはできない。 その上で従業員はその幸せを「お客様」に反映してゆく。 上記の指摘にこう答えました。 でも「うちのお客様満足して帰ってますよ」と。 お客様にとって社長が誰かなどどうでも

          人を試す〜写真撮影〜

          この業界で最も必要な素質は「人を喜ばせたい」というサービス精神です。 なにせサービス業ですから。 人を喜ばせるというのは、サプライズを仕掛けるといった大掛かりなものではなく、もっとさりげない瞬間にも現れます。 その1つが「写真撮影」です。 私は集合写真では、率先して「自分撮りますよ」と動きます。 そして次に誰が「自分が代わるんで入ってください」と声をかけるのかを見ています。 ここで声を出せる人間はもれなく上記の素質がある。 人を試すというのは決していいようには思われま

          人を試す〜写真撮影〜

          人を試す 〜試乗ver〜

          権力を持った途端に豹変するスタッフがいます。 私も信頼していた部下を昇格した途端にクーデターを起こされました。 こうした人物の採用はできるだけ避けたい。 そのために行っているのが「車の試乗テスト」です。 あえて高級車を運転させます。 車というのは力の象徴ですから、それに乗った時の態度で、垣間見れる部分があります。 車・時計といった「権力の象徴」に酔いやすいタイプは上記のような性質を持ち合わせている可能性が高いと考えています。

          人を試す 〜試乗ver〜

          求人を囲いすぎない

          新卒説明会などで、 生徒から「単願ですか?複願ですか?」という質問をされます。 これは我々の会社以外にも願書を並行して提出していいか?という意味。 多くは他社をNGとするらしいのですが、弊社は気にしません。 むしろ「他もどんどん見てきて」と指示しています。 下手に他社への思いを残したまま入社されても、辞める動機として遺恨を残す。「自社が一番のエデンだ」と認識してから入社してもらった方が定着します。 その昔、浮気癖のある男に「結婚前に死ぬほど遊んでこい」と浮気させてまくっ

          求人を囲いすぎない

          感動労働とは?

          労働は 肉体労働  →頭脳労働 →感動労働 に変化しているそうです。 飲食における感動労働とは何でしょうか? ある店ではドライアイスやバーナーを駆使し、演出でお客様に感動を提供しようとしていました。 ではそれは「刺激」であって「感動」ではないと感じます。 感動とはもっとさりげないもの。 「あ、〇〇さんいらっしゃい。今日は特別にこれ用意したよ」 そんな一言でいいのです。

          IoT化の中で目指すべきフロンティア

          プロントが開発したパスタ自動調理ロボット https://techmagic.co.jp/p-robo/?fbclid=IwAR0IsnpWYPsUEiwAWe9bEjG4d4_G9w-pgjIXRsls-zhoC06eskU3NJKrG5M いわゆるライン作業のIoT化は、いよいよ飲食にも侵食してきていて、今後ますますこの動きは強まるでしょう。 料理人も「ただの作業屋」であれば、この動きに淘汰されるはずです。 ではどうすればいいのか? 個人的には「youtubeでも

          IoT化の中で目指すべきフロンティア

          タイパに思うこと

          Z世代は食事にかける時間が極端に短いそうです。 確かに動画を1.5倍で視聴する子が多く、 彼らの中の価値基準にコスパならぬタイパ(タイムパフォーマンス)が存在することも理解しています。 一人での食事ともなると、その傾向はさらに強まるとのこと。 食べる時間が短いというのは、コース設計が好まれないことを意味します。ワンプレートの方が今後は有利になるのかもしれません。 優雅な2時間を提供したい我々にとって、上記の現象は脅威です。 だからこそ1人客を狙わずにカップルなり団体を狙

          下心のマッチング

          求人募集でやってくるスタッフの多くが、 大なり小なり会社側には大きな声で言えない「下心」を持ってやってきます。 うちの場合であれば「履歴書にブランド名を使いたい」というもの。 キャリア構築の際に、うちで修行したと履歴書に書くことでプラスに働く側面があると考えるものが少なくありません。 その下心は決して悪いことではありません。 言い方を変えれば、計画的であるとも言えます。 こちらにも「下心」が存在します。 若手の場合、安く体力のある人材を回すことができるという点です。 面

          子供の入店拒否について

          韓国で飲食店をやっていた時に、 我々のイタリアンだけがノーキッズ(6歳以下の入店NG)としていたので、軽く炎上したことがあります。差別的だと。 それについて韓国メディアから取材を受けたことがあります。 入店拒否の理由は明確で「イタリア文化に忠実なだけ」と答えました。 イタリアンには大きく分けて4つのヒエラルキーが存在し、 ・リストランテ ・トラットリア ・オステリア/タベルナ ・カフェ といった序列が存在し、それぞれにざっくりとですが制約条件が存在します。当時の我々の店は

          子供の入店拒否について

          近隣の呪縛

          SNSで自分のことを晒すなんて恥ずかしい だから店内のお客様だけで集客する そんなスタッフがいます。 うちはお客様を自分のものにするのをOKにしているので、 それでもいいのですが、これには「落とし穴」が存在します。 それが「近隣の呪縛」です。 店のお客様を自分の顧客にすると、独立の際に、店の圏内での出店を余儀なくされます。大半のOBがそんな戦略で近隣出店をし、結局うちとの差別化が図れずに苦戦するのです。 故郷で独立する場合も、都内での集客は意味のない行為です。 極論、都