#294 カタカナの「シ」と「ツ」の違いは?

カタカナの「シ」と「ツ」が正しく書けない人は意外と多い。

当たり前だが、2つの点を横に並べて左下から右上に向けて長い線を書くのが「シ」、2つの点を縦に並べて右上から左下に向けて長い線を書くのが「ツ」である。

しかし、「シ」の長い線を右上から左下に書いていたり、「ツ」の長い線を左下から右上に書いていたり、筆圧が濃すぎてどちらから書いたかが分からず判別がつきにくかったり・・・

「シ」と「ツ」の違いを明確に理解するのに役立つのが、漢字とひらがなだ。

カタカナもひらがなも、漢字をもとにつくられている。

「シ」も「し」も、もとになっている漢字は「之」だ。
そのため、カタカナの「シ」も、ひらがなの「し」のように最後に右上に線をもっていくように書けばうまく書くことができる。

「ツ」と「つ」は、ともに「州」という漢字からつくられている。
「州」の書き方を知っていれば上から下に線を書くということがわかる。
「し」と同様に、「つ」を書くイメージで最後は左下に向かって線を書くように「ツ」を書けば、うまく書くことができる。

平安時代の文化の「かな文字」を学習する際にぜひとも確認したい「シ」と「ツ」の違い。

おすすめの練習方法は「ミシシッピ川」と書かせることだ。
「シ」と「ツ」も判別しづらい人が多いが、「ミ」と「シ」も同じくらい判別できない人もいる。

シの一番下の線を短く平行に近い角度で書いてしまうと、「ミ」に見えてしまうからだ。

「ミミミッピ川」に見えることもしばしば。

「ミシシッピ川」がうまく書ければ、「ミ」と「シ」と「ツ」の書き分けが上手くなる。練習に最適だ。

カタカナの書き方は奥が深い。

【目次】

【参考】


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